紅葉/黄葉の三渓園・外苑の様子 … 三渓園・Volunteer2015/12/13

三渓園外苑の紅葉と黄葉
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昨日の「三渓園」での紅葉のワンショット:茶店の待春軒より横笛庵と寒霞橋(かんかきょう)方向を見る。

秋の三渓園の最大の魅力はもちろん、古建築と紅葉の競演なのですが、原三渓好みで作り込まれた回遊式の自然庭園もまた大きな魅力です。

色とりどりの落ち葉で覆われた築山と緩やかに曲がって流れてくる小川のせせらぎ、オレンジ色がかったイロハモミジとまっ赤に紅葉したオオモミジの競演です。
美味しいものをちりばめた花見弁当のような「箱庭」の景色が広がっていました。

写真左手には、葉を落とした枝の隙間から横笛庵の茅葺きの屋根と土壁、蔀戸と障子窓が見えています。

日本人なら誰しもが思い描くであろう「美しい日本の原景」がそこには広がっていました。
自然の中では絶対にあり得ない景色なのですが、日本のどこかの深い山中を探し続ければ、もしかしてこんな光景に出会えることがあるのかもしれないなぁ、と思わせてくれるような、夢のような景色がそこに広がっています。

山で見る紅葉・黄葉とは少し趣の違う、創作作品としての「紅葉」を魅せてくれます。

紅葉/黄葉の三渓園・九窓亭(春草盧) … 三渓園・Volunteer2015/12/12

黄葉の九窓亭
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今日は横浜・本牧にある「三渓園」でガイドボランティアをしてきました。

白川郷の上流にあった荘川村岩瀬から移築した大きな合掌造りの茅葺き民家「旧矢箆原家住宅」での解説などがボランティアとしての主な活動なのですが、この時期はどうしても屋敷周辺の落ち葉かきが主な作業になってしまいます。
ですので今日は、落ち葉かきの合間合間に解説をする、といった感じで、一日三渓園で美しい紅葉に囲まれてきました。

モミジやイチョウ、ムラサキシキブ、イヌビワなど紅葉・黄葉が美しい樹木ならば、地面に降り積もった落ち葉も風情になるのですが、枯れた松葉や茶色のケヤキの葉っぱなどはどうしても汚らしい感じに見えてしまいます。

地面に落ちた葉っぱを見てると、この葉はどこから降ってきたんだろう? と、上を見上げて納得したり、やっきになって探したりとそれはそれで面白いものです。
クズの葉、カラスザンショウの葉、ヌルデの葉、カクレミノの葉、ガマズミの葉、いろいろな葉っぱがハラハラと降ってきます。


写真は織田信長の弟、織田有楽の作と伝えられる、九窓亭(春草盧)の前の今日(12/12)の光景です。

地面いっぱいに降り積もっているのは黄葉したイチョウの葉っぱ、紅く色付いているのはイロハカエデとオオカエデの葉、緑々しているのはアオキやツバキの葉です。

ここでの主役は、重要文化財の古建築ではなく、美しく紅葉/黄葉した葉っぱの方です。

タマンヘリテイジルートのトレッキング … 山歩き・WanderVogel2015/11/21

トレッキングマップ
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時間が経つと、ニュースでもなかなか取り上げられる機会が減ってきている「ネパール大地震」の被害の全容と復旧状況。

その後の情報をnet等で定期的に調べてみているが、徐々に復旧作業は進められているのだろうが、なにせ人海戦術なので、なかなか進んでいない印象を受ける。
でも、アセることは無い。ゆっくりと元のかたちに戻してゆけば良い。

伝わってくる情報では、カトマンズ市内やその周辺の古都市(バグタプルやパタン、ボダナートなど)での古建築が受けた被害の復旧については、やっと崩れた瓦礫の片付けと修復が終り、これからが復旧作業の正念場という感じです。
願わくは、こうした歴史的建造物の復旧現場の様子を、ぜひこの目で見てみたいものです。


人的な被害の大きかった山岳地域では、道路や山道が土砂崩れで川に滑り落ち崩落していたり、村そのものが壊滅したりした地域も見られます。
全壊を免れ、半壊程度で留まった家屋も造りが組石造であるが故に、簡単に補修して住み続けるというわけにもいかず、瓦礫が散乱した状態のまま半ば放置されている状態だと聴きます。

被害を受けた山岳地域の中では、特にエベレスト方面のクーンブ地域とランタン・ヘランブー地域で被害が大きかった。
ランタン地域では中心のランタン村が消滅し、キャンジンゴンパ村も宿泊設備のある建物は相当崩れているようです。ヘランブー地域のゴサインクンドに通じる山道は、歩けないことはないのでしょうが、ところどころで崩落しカトマンズ方面から歩き通すことは難しい状況にあるそうです。

ただでさえ混み合うエベレスト街道については、今回の地震の影響で観光インフラに大きな被害が出て、登山者の受け入れのキャパをはるかに越えている状態だと言います。
僕の今年のネパール行きもなかなか難しい状況です。

ネパールは観光立国でもあるので、旅行者・登山者の減少は大きなダメージだろう。
復興の足がかりは、観光客・登山者が帰って来ることから始まると思うので、そこで外貨を落としていってもらわないと、町も村も活気づかないだろうに、ホントにかわいそうなことです。
金銭的なかたちでの復旧支援ももちろん大切ですが、やはりその場に出向いて自らお金を落としてくるというのが、何よりの復興支援・観光支援になると思います。


そんな状況の中、さらに輪を掛けて復旧・復興の邪魔?をしているのが、インドの仕掛けている いじめとも言える燃料封鎖・貿易封鎖です。
これはいくらなんでもひど過ぎる仕打ちだ。
ネパールとインド、インドとパキスタン、インドと中国、そしてパキスタンと中国、とかく隣国同士というのはどこでも領土問題・民族問題など、仲が良くない傾向にあるのは致し方ないとしても、「敵に塩を送る」ならまだしも、「傷口に塩を塗る」ような行いはあまりに非情な行動です。

今、ネパール全土で燃料不足が深刻で、ガソリンも無い、ケロシン(灯油)も無い、ガスも無い、という無い無い尽くしの状況なのだそうです。
ガソリン不足は、車もバスも飛行機もすべての交通機関に大きな影響を及ぼしています。ケロシンとガスの不足(というよりは全然無いのだそうです)は、首都のレストランやチャイ屋でも、外で薪を焚いて調理をしている状況だと聴きます。
それはそれで、ある意味、ネパール人の力強さを感じますが、これでまた、ネパールの森林伐採がさらに進んでしまう気もします・・・。


この騒動の一端は(7年前に王制を廃して強引に民主化?した)マオイストたちの現政権運営にあるのだと言います。何のビジョンも持たずに国を解体してしまって、どこに向かおうというのか? と、思わずにはいられない。

「王制=圧政、民主化=自由」というようなステレオタイプで報道したマスコミも大きな責任があると思う。こう言えば批判を受けるかもしれんが、ネパールは王制のままで緩やかに発展してゆく、と言う進み方で良かったのではないか? その国にはその国のスタイルや国のありようがあって良いと思う。地域性があって良いと思う。
画一化された思想に捕われて、がんじがらめになってしまっては、思考停止に落ち入り、先々のビジョンを失うことになりかねない。

まあ、ほかの国のことなので、他国の人間が口を差し挟むことは的外れなのかもしれんが・・・、言わずにはいられないもどかしさはある。
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話しは変わって、添付した地図はランタン自然公園の中心部の山岳ルート地図です。
黄色い線で描かれたルートはランタン・ヘランブーのトレッキングルート、紅い線でマーキングされたルートはタマン族の多く住むタマンヘリテイジを巡るトレッキングルートです。

上記のように「ランタン・ヘランブー」を歩くのは難しい状況で、比較的被害の少なかったタマンヘリテイジ ルートであれば、なんとか歩けそう。

4年ほど前に行った思い出深いランタン・ゴサインクンドの道をふたたび歩いてみたい、という願望はあったのだが、そういう状況下にあるので、(以前から、訪れる人が極端に少ないと言われる)タマン族の住み暮らす村々をのんびりと歩いてみたいと思った。(まあ、来年の話しだけどね)


ネパールの山旅の妄想:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2015/01/27/
ヒマラヤの山旅 2:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/12/10/
ヒマラヤの山旅 1:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/12/09/

三渓園旧矢箆原家住宅・ガイドボランティア … 三渓園ボランティア・WanderVogel2015/10/17

三渓園・臨春閣
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今日、久しぶりに三渓園でのボランティア活動に行くことが出来ました。
夏の間は、仕事と森林ボランティアで忙しすぎて、全然行けていなくて、スタッフのみなさんには申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

三渓園で行なわれる夏のイベントも、茅葺き屋根の旧矢箆原家住宅で今年から実施する「蚕の飼育」も楽しみにしていたのですが、どちらもすでに終ってしまっていて、今年は残念続きでした。
かいこの飼育は、群馬県富岡にある(世界遺産にも認定された)「富岡製糸場」から200頭(かいこは頭と数えるんですね)のお蚕を預かって、矢箆原家住宅の「おいえ」で育てている姿を来場者に見てもらおう、というプロジェクトです。
9月12日から3齢まで育てた蚕の幼虫を、繭になる10月初めまでの1ヶ月弱の間、展示・飼育していました。
その間に2回脱皮し、最終的には繭を作って中で蛹(さなぎ)になります。

なかなか面白い試みだったのですが、そんな訳で参加が出来ずにとても残念でした。
来年も行なうということですので、次回は楽しみます。

紅葉にはまだ全然早くて、かといって特徴的な花が咲く時期というわけでもなく、ちょっと中途半端な季節ですが、雨上がりの庭園の風情は情緒があってなかなかよろしい。

魚沼丘陵の秋・集落にせまる紅葉 … 南魚沼の秋風景・WanderVogel2015/10/15

魚沼丘陵の秋
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設計した特別養護老人ホームの開所式のレセプションに出席するため、再び南魚沼を訪れました。

朝早くに現地入りし、魚沼丘陵の稜線に作られた「魚沼スカイライン」を少し走ってきました。朝のうち少し霧がかかったように霞んでいた空気も、朝陽が昇るにつれて消え去り「秋晴れ」の天気になってきました。

魚沼丘陵は魚野川と信濃川に挟まれた細長い丘陵地帯で、清津峡から小出あたりまで緩やかに丘陵地が続いています。
標高は高くはないのですが、さすがに気温は低くなるのでしょう。すでに丘陵地でも紅葉が始まっています。

スカイライン上から小さな谷を挟んだ反対側に目をやると、小さな集落が朝日に光っていました。5〜6世帯の住宅がかたまって建てられていて、その周りを様々な色に紅葉した木々が囲んでいます。
刈り取り前の黄金色をした田んぼの姿も見えます。小さな社の屋根も遠望出来ます。


一昔前までは全てが茅葺きの家だったのでしょう。
その風景を思い描いてみると、昔話に出てくる桃源郷のような美しい景色が頭の中に広がります。

森林探訪・名刹 大雄山最乗寺と500年のスギ巨木林 … インストラクター・WanderVogel2015/09/27

最乗寺奥の院への階段
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先日、かながわトラストみどり財団協賛で、かながわ森林インストラクターの会の森林探訪「大雄山最乗寺・苔むす樹齢500年のスギ巨木を訪ねて」が行なわれました。

前日の雨で、空模様が心配されましてが、幸い雨にも降られず後半は少し青空を見えたりして、なかなか良かったぁ。
総勢70名近くの大人数での開催となりました。

雨にしっとりと濡れたスギの巨木林は神々しくて、霊力を感じました。
カラッと晴れた中での山歩きも楽しいものですが、こういうシチュエーションではこれくらいのウエットさが逆に雰囲気を盛り上げてくれます。

スギとサワラの巨木の間から天狗様が顔を覗かせているような感じがしました。

森林探訪の下見1・大雄山最乗寺 … インストラクター・WanderVogel2015/09/12

大雄山・多宝塔
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かながわトラストみどり財団とNPO法人 かながわ森林インストラクターの会 自然観察部会が行なう秋の森林探訪の下見に行ってきました。

今回で第81回の森林探訪になります。
今回のテーマは「大雄山最乗寺・苔むす樹齢500年のスギ巨木林を訪ねて」です。
神奈川県の西端、静岡県と接する南足柄市の山中に建つ名刹・大雄山最乗寺とその周囲の鎮守の森を歩きます。


8月中に一度踏査をして、今回の森林探訪コースを決めていたのですが、8月中旬から続いていた長雨と先日の台風の影響で、激しく降った雨水が山道を深く削り取り、当初計画していた「奥の院」からの周遊ハイキングコースはまるでアドベンチャーコースのような姿になっていました。
参加者の安全が確保出来ないということで、当初コースの下見をいちおう終えたあとに、台風の影響の比較的少ないルートに設定し直し、その踏査を行ないって「新」実施ルートを決めました。
そんなこんなで、陽が暮れる寸前くらいにやっと下見を終えることが出来ました。

お寺の周りに広がる寺領の杉林は樹齢の古さもさることながら、水源林の森としても良く手入れがなされていて、気持ちの良い明るく静かな森になっています。
また最乗寺は、秋の紅葉の名所としても広く知られていて、紅葉シーズン(11月前後)ともなると、多くの観光客がカメラを持って園内を歩き回ることになると言います。


最乗寺は曹洞宗のお寺ですので、基本的に寺院の建築様式は「禅宗様」と呼ばれる様式で形作られることになります。
「禅宗様」というキーワードを頭に入れて境内を散策するとより理解度が深まり、境内に3O棟以上点在すると言われているお寺を見る楽しさが倍増します。

昭和になってから再建された寺院・建物が多い中、もっとも古いと言われているのが写真の多宝塔です。文久3年(1863年)に建立された塔で、南足柄市の市の指定文化財に指定されています。

多宝塔は二重(二階?)になっていて、一層目(1階)は正方形、二層目(2階)は円形の平面をしています。
特に円形平面を持つ上層階のデザインは、軒の垂木の架構方法(扇垂木)や三手先の詰組、野屋根、軒先の反り返り具合など、禅宗様の雰囲気を残していると思います。

ちなみに、本堂と御真殿については、日本の近代建築の基礎を築いた建築家の一人である、伊東忠太が設計したものです。

次回(下見2)につづく・・・

変わった茶室・越後妻有トリエンナーレ … 芸術祭・ART TRIENNALE2015/09/02

変わった茶室
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越後妻有トリエンナーレ「大地の芸術祭」スナップ・松之山温泉、おふくろ館内

とても変わった茶室を見ました。
何と表現したら良いのか、僕のボキャブラリーでは上手く表すことが出来ないが、雅と静寂さを合わせ持った色気のある空間とでも言うのか、とても不思議な気持ちにさせる空間でした。素晴らしいものを見ることができました。

表題には「うたかたの歌垣」とありました。
作者は古郡弘(Furugori Hiroshi)という作家で、同じく「大地の芸術祭」の出品作品である、願入集落に建てられた「胞衣(えな) - みしゃぐち」と同じ作家でした。
「胞衣 - みしゃぐち」同様に、神秘さと強い精神性を感じます。

HPの紹介文には「若い男女が互いに求愛の歌謡を掛け合う「歌垣」に想を得て、カラスの羽による漆黒の屋根や乾漆、鉛、金箔、木、古紙などが用いられた茶室を制作。花器には松之山に自生する蓮が連日生けられる予定だ。」
とあるが、蓮の花が既に旬を過ぎてしまっていることもあって、生けられているのは青々としたスギの葉でした。
スギの葉が下の方から少しづつ赤茶色に枯れていくのもまた風情があるものです。

鉛の貼られた深く沈んだ色をした床は、秘められた沼のような深山の水面を感じさせます。

沼の水面から立上がる金色の葦のような植物が、夕焼け色の紅い壁へと変化していき、カラスの濡れ羽色の傘が天を覆って、狭くて淫靡な空間を作り上げている。
金色の葦の立ち並ぶ「結界」のような壁に、うっすらと隙間のように丸く細長く空けられた「入り口」、そこに向かって、現実と幽玄の世界を繋げる一本の露地が延びている。
茶室の外周りに立ち並ぶ、銀色の葦をイメージさせる乾漆作りのつい立てが、茶室全体を隠すかのように複層して立てられている。

僕は、その露地を歩いて入口にたどり着き、葦の中に顔を突っ込み、秘められたものを覗き見て、発せられる言霊を聴く。
葦の隙間の入口は、僕の身体にはとても狭くて、入ることを拒絶されているかのようだった。
僕はしかたなく、茶室の周りの沼をじゃぶじゃぶと歩いて、ほかに覗ける隙間はないものか、と葦の周りを一周する。

なんてことを好き勝手に夢想しながら、おふくろ館を後にして、名湯・松之山温泉に浸かって現実の世界にもどりましたとさ。

胞衣 - みしゃぐち:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2015/08/07/

蔡國強「帰去来 展」・横浜美術館 … ART・美術展2015/08/18

横浜美術館
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先日、横浜美術館で開かれていた美術展「蔡國強・帰去来」展を観てきました。
蔡國強 Cai Guo-Qiang(ツァイ・グオチャン)

今月の始めに行ってきた越後妻有トリエンナーレで、十日町市のメイン会場:越後妻有里山現代美術館(キナーレ)の中庭に作られた 蔡國強氏の「蓬莱山」という作品を観たばかりでしたので、再び感動が蘇ってきましたよ。
「蓬莱山」とは手法もテイストも全く違うのですが,火薬を使った作品群はインスタレーションの面白さと出来上がった作品の意外性で目を奪う面白さがありました。

キナーレの中庭で行なわれた火薬のインスタレーションは、映像でしか観られませんでしたが、ものすごい迫力がありました。
横浜美術館内でも、同様に写真のホールの中で火薬を使った作品を制作したようで、会場でもその製作の様子をビデオで流していました。(そのビデオ自体も作品のひとつです)
和紙やカンバスに書かれたものや、立体的な磁器タイルに火薬でインスタレーションしたものなど、どれも素晴らしいものでした。

写真正面のモノトーンの巨大な絵画(8m×24m)は、和紙と火薬で作られた「夜桜」と題された作品です。


他には、99体の実物大のオオカミのレプリカとガラス壁(ベルリンの壁と同じ高さを表現しているのだそうです)を使ったHead On(壁撞き)と題された作品も展示されていました。

この作品は、単にコンセプチュアルな作品という枠を越えて、ベルリンの壁崩壊にまつわる様々な想いや心情を、解り易くその想いを込めて表現しているように僕には感じられて、たいへん良かった、感動的でした。 思いの外、オオカミも可愛らしかったしね。

彼の作品というのは、何だか観る人によっていろいろその人なりの解釈や感動があるように感じましたよ。とても良かったでした。

夏の大井川渓谷ツーリングとユースホステル … Bike touring2015/08/17

川根七曲宿YH
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お盆休みの最終日、二日間に渡って静岡県の大井川渓谷沿いを2台でバイクツーリングをして来ました。

僕は横浜/金沢八景から、友人は東京/下井草から、ということで、早朝に東名高速の足柄SAで待合せをしツーリングに出発。
朝から強い陽射しに焼かれ、風を切って走るイメージのあるバイクに乗っていても、時間とともにジリジリと暑さがこたえます。

せっかくだからと世界遺産登録をした三保の松原に寄って富士山を観る(が、霞んで良く見えなかった)、そこから御前崎の灯台と漁港に足を伸ばします。
思った以上に行楽客の多かった御前崎漁港の観光施設をスルーして、大井川鉄道の起点である金谷を目指します。
金谷からは大井川鉄道本線と、その先にあるアプト式の井川線に沿って渓谷を縫うように付けられた細いワインディングロードを気持ち良く走ります。

時々、広い河原が表れてきます。
お盆の日曜日ということもあって、広い河原は川遊びに興じる地元の家族連れでいっぱいです。みな楽しそうです。

大井川沿いにどんどん奥へと入っていき、大井川ダム、長島ダム、奥大井湖と走り抜け、接岨峡(せっそきょう)という集落まで走ってきました。
そこにある「接岨峡温泉会館」という公共の日帰り温泉に入ります。
外の案内書きには、掛け流しの重炭酸ナトリウム泉と書かれていて、期待が持てます。

実際には源泉が冷鉱泉だそうで加温が必要です。循環もしているので純粋な「源泉掛け流し」というわけではないのですが、泉質はなかなか良さそうです。
浴槽からあがってもしばらくは身体が熱を帯びていて、なかなか汗が引きません。少しヌメリ気のある良い温泉でした。


しばらく休息した後に、寸又峡を経由してのんびりと今日の宿泊地である川根七曲宿のYH(ユースホステル)まで戻ります。

僕は昔から(国内でも海外でも)けっこうYHを利用することが多くて、ドミトリーの宿には全然抵抗がありません。
先日行った越後妻有トリエンナーレでも、松代にあるドミトリーの宿にみんなを連れて泊まりました。(みんなの印象は本当のところ解らんが…)

便利でお安くてフレンドリーなYHも最近(といっても、ここ十数年の話)ではあまり人気がなくて、シーズンのピークを外すと良くても1人か2人しか泊まっていない状態になります。
僕が10代後半から20代の頃は、予約の仕方も宿での過ごし方や男女のスペースの区分けなどにも厳格にルールがあって、もちろんアルコールもNGという少し厳し過ぎるところがありましたが、今では当日の朝の電話予約も普通になってきています。
アルコールも昔は持込みすら完全NGでしたが、今ではほとんどのYHでビール程度はフロントで売っていますし、泊まり客が少なければYHの人を交えてわいわいと飲みながら話しをするのも珍しくありません。

この日も、予想通り 泊まり客は僕と友人の2名だけでしたので、部屋を独占してゆっくり寝ることが出来ました(いや、寝過ぎてしまいました)。

食事の後にYHの人と3人で ガシガシ飲んで大いに語らおう!と、思っていたのですが、いや~、油断しました。うっかりベットのところに行って横になったら、気が付いたらそのまま朝まで爆睡してしまっていました。
僕の中では、それがYHでの楽しみのひとつだったのですが、、う~ん、やはり疲れていたのかなぁ・・・迂闊でした、残念でした。


翌日(8/17)は、夜半から嵐のような豪雨と強風で、空は荒れまくっていました。
バイクツーリングでは雨の中の走行は織り込み済みとは言え、さすがに出発を躊躇したくなる悪天候です。

でもね、明日からのお仕事もあるので,少し弱まったところで雨具の完全武装で帰路につきました、とさ。

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