初春の西丹沢渓流源流部フライフィッシング … FF・WanderVogel2015/03/03

世附川のヤマメ
- -
西丹沢にある世附川支流のひとつ、水の木沢と金山沢という支沢で今年最初のドライフライフィッシング。
写真は14番の薄いベージュのボディーに明るい茶のウイングのパラシュートフライをガッチリくわえた今日のヤマメです。

今日は平日、本来ならバリバリ仕事をしているはずなのだが、思いもよらず、連絡なしのドタキャンをくらい、一日ぽっかりと時間が空いてしまった。
(ひと言、キャンセルの電話連絡くらいしてくれても、、、と残念な気持ちですが、そのおかげでこういう時間が取れたのですから、良しとしましょう。)

3月は何だか超忙しくて週末のFFも予定が立てられないでいたから、今日は予期しない幸運な展開だったのかもしれません。そう思うようにします。

3/1の日曜日が渓流釣りの解禁日だったのですが、その日はけっきょく一日いっぱい仕事に追われ、山に入ることは適いませんでした。
でも実は、車には釣り道具一式が土曜日の夜から準備万端、積みっ放しの状態でした。


昨年の3月は後半まで渓流脇の岸近くにけっこう積雪が残っていましたが、今年は今日時点ですでにすっかりと消えていました。
今日は時々薄日が射す程度で、空は一日中厚めの雲に覆われていました。陽射しがない分だけ、気温もさして上がりません。水温もまだまだ低くかったのですが、それでも昼過ぎになると渓魚の動きも少し活発になってきました。

釣り始めは解禁間際ということもあって、渓魚もそれほどスレていないだろうと考えて、川幅も水量もある「旧水の木集落」あたりの水の木沢で竿を出したのですが、、ぜんぜん反応らしきものがありません。魚の気配すらしません。
ドライフライではまだ早かったか!と、ニンフかウエットフライに替えようかな、そんな思いが頭をよぎります。

ただ、それにしても魚の気配がなさ過ぎます。


結局、林道まで登り返して、竿をいったん納めてさらに源流へ向かいます。
その地点から林道を上流に45分歩き、金山沢という支沢に入ります。ここは、昨年も一昨年も良い思いをしたことのある沢です。大型の堰堤を2つ越した地点から沢に下ります。ここから上にはもうコンクリート堰堤はありません。

僕の場合、この川で使うフライはパラシュートフライと決めています。相性がとても良いのです。
お昼を過ぎると水生昆虫のハッチもところどころで見られます。フライサイズは14番、16番で行こうか。どんよりとした空なので、視認性の良い明るい色のフライを選びます。


昨年もそうでしたが、この沢でも釣れる魚は居付きの年を越したきれいなヤマメでした。
丹沢の川の特徴のひとつである風化した花崗岩で出来た白くて明るい砂は、ここで棲み暮らすヤマメたちの身体を透き通った透明感のあるきれいな姿にしています。

魚の出方はまだドライフライの喰い方ではなく、底の方からのそっと上がってきてゆっくり出た、という感じでした。
その他の魚たちも、流れるエサをうまくキャッチ出来ないのか、くわえ方が浅くてフッキングしないケースが多々ありました。
まだ、浮かんで流下してくるエサを補食するのに馴れていないのでしょうね。

全く人に会わない静かで美しい沢でした。
今日は、気持ちの良い数時間を過ごすことが出来て、身も心もリフレッシュしました。

世附川流域の釣り人は、今日は僕を含めて4〜5名ということです。(ゲート前で漁協の人が夜明け前から、入山する釣り人を見張ってチェックしています)


今日会った生きものたちは、カモシカ2頭、ニホンジカ1頭、大きなヤマドリが1羽でした。
特にヤマドリは足元から急に飛び立ち、谷に消えていったのでビックリしました。
ヤマドリとキジ、どちらも同じ仲間ですが、山に棲むヤマドリはなかなかその姿を見ることはありません。貴重な体験をしました。


コースタイム:(合計=約9時間)駐車場からポイントまでの林道歩き:行き2時間/帰り2時間15分、釣り:約4時間、昼食/他 約1時間
浅瀬(7:25)~(途中の林道は相変わらず大崩れ)~水の木沢で釣り(8:50〜9:40)~(水の木沢林道)~菰釣橋(10:00)~(水の木沢林道)〜樅の木橋(10:18)~ (金山沢に降り、準備を整えて開始(10:25)~(金山沢釣行)~納竿(14:15)~(水の木林道)~浅瀬駐車場(16:30)

昨年の同じ時期のFF:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/03/21/

アクセスカウンター