春の落葉樹林の林床を代表するイチリンソウの花 … 自然観察・WanderVogel2016/04/13

落葉樹林の林床のイチリンソウ
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神奈川県下の春の低山では割りとどこでも見ることが出来るイチリンソウの花。

キンポウゲ科の多年草で、イチリンソウ、ニリンソウ、サンリンソウ、と似たような名前があるのですが、一輪だけ咲くからイチリンソウと名付けられたわりには、二輪咲くこともあるし三輪花をつけることもあります。

切れ込みのある三出複葉の葉が輪生して付き、中心部から花柄が立上がり一輪花を咲かせます。
イチリンソウ、ニリンソウともに、明るい春の落葉広葉樹林を代表する花と言えますが、イチリンソウの方は、全草が毒草ですので少し注意が必要です。

春の山菜として若葉が食べられのはニリンソウの方で、群落を作るので咲き乱れると圧巻です。
ニリンソウの若芽とトリカブトの芽吹きとは、識別不可能なほど似ている時期があるので、かなり注意が必要です。毎年どこかで死者が出てニュースになるくらいですから・・・。
ややこしいことに、同じ場所に混生して生えることも良くあるのでこれまた厄介です。

山菜とキノコは間違えると命に関わることがあるので、怪しいものには手を出さないのが賢明ですね。

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