大倉・戸川の森林整備に行ってきました … 自然観察・Volunteer2017/07/23

ヒメヒオウギズイセン
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仲間と続けている、丹沢大倉の森林整備のボランティア活動。

ササ刈り・タケ刈り、アオキやフジの除伐、風倒木の片付けなどの地味な作業の合間に、周辺を見回し咲いている花などないものかと探してみましたが、手を付け始めたばかりの作業エリアの林は、ただただ手入れの行き届いていない荒れた山林という感じです。
猛烈な暑さの中、やたらと派手な色の園芸種のヒメヒオウギズイセンが数輪咲いていました。

ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙)は、アヤメ科ヒオウギズイセン属でヨーロッパで作られた園芸種です。
これも明治の中ごろに日本に入って来た(輸入されて来た)種類の植物になります。

近くにある山岳スポーツセンターの植込みから脱走して来たものが野生化したものなのか、林内で勢力を増していました。
種子で増えるというよりは、地下茎を伸ばして増えていくということなので広範囲に一気に増え広がるということは無いようですが、徐々に確実に勢力圏を広げていくタイプの植物です。

2年ほど前までは、このあたりには台湾原産の外来種、タカサゴユリが群生で生えていましたが、このところぱったりと姿が見えなくなってしまった。
一説では、外来種駆除の対象になっているのでいっせいに駆除されてしまった、とのことだが、球根がまだ残っていればまた復活するのかもしれないな。
タカサゴユリは在来種との交雑が懸念されていて、環境省でも野山で見つけたら抜き取るように指導しているようです。

また、タカサゴユリもユリの仲間なので、ウイルスの影響を受けやすく、長期間同じ場所で繁殖することが難しい(連作障害?)と言われてようです。
案外そんな理由で最近見かけないのかもしれないが、これについては僕にもよくわからない。

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