住宅の基礎設計の講習会に行ってきました2008/11/02

神奈川県建築士会主催の「住宅の基礎設計の講習会」に行ってきました。
今年に入って、日本建築学会の「小規模建築物基礎設計指針」が20年ぶりに改訂出版されるなど、地盤と基礎に関する法的に大きな動きがありました。
この動きの要因にひとつは、中越地震や中越沖地震での木造住宅の被害の大きさ(特に基礎部分)に関心が集まったことや、来年から施行される「住宅瑕疵担保履行法」の動きと連動しているのでしょう。

今日の講習会では、主に基礎設計の法制度とその動向、地盤調査に関するもの、液状化の仕組みとリスク、パイルド・ラフト基礎設計の仕組み、造成地や崖地・擁壁などの宅地地盤の考え方など、実際の設計や施工でよく見聞きする実践的な内容が話されました。
調査結果からその地盤をどう判断し、どう設計・計算するのかを決めるのはかなり専門性を問われる分野なのですが、意匠設計者もそれに対して基本方針を立てなければならないようになり、その責任の一端を負わなければならないような「法整備」に向かっているのは確かです。
今日の「講習会」では、最後の質問時間も足りないほど出席者に危機感が漂っていました。


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