海外の山歩き・放浪の思い出(山と土漠と建築と) … WanderVogel2012/02/22

LEHへの道
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資料や写真を整理していたら、ポロッと出てきた懐かしいバスの写真。
その昔(28年ほど前!)に行った、インド北部のLadakh・Zanskar地方への移動で乗ったローカルバスの写真です。
(そのころの僻地(砂漠や土漠、森林限界を超えた高地)での移動手段は、ローカルバスかオンボロトラックしかなかったですからね。)

インド北部パキスタン寄り、カシミールと呼ばれる地域の南にアムリトサルという大きな町がありますが、そこからローカルバスで丸1日北に走るとジャンムーという町に着きます。

ジャンムーという町からさらに1日半くらい走ったところにKashmirの中心 スリナガル(イスラム建築や庭園、ムガール文化に興味のある人には馴染みのある町です)という湖沿いに広がる割と大きな町があります。(今ですと飛行機でニューデリーからでも、ピューと飛べるのでしょうけど…)
スリナガルから東側一帯(中国国境まで)を Ladakh・Zanskar地方と言います。

スリナガルからラダックの中心地「レー」の町までは、崩れやすい切り立った渓谷沿いに作られた土の崖道を、カルギル、ラマユルという町/僧院に泊まりながら、2~3日写真のようなローカルバスに乗って移動することになります。

バスの横に描かれた文字はイスラム(パキスタン)の文字ですが、このあたりは当時は(今も)インドの軍事占領下にありましたので、バスはインドのTATA製でした。

フレームは木製で、その上をブリキで囲っているだけですので窓の開け閉めも出来ませんし、そもそも元々ガラスがないのですからこんな感じです。
まあ、雨が降ることもまれですので、あまり問題もないのでしょうが、周りは土漠と土の崖なので、土ぼこりは凄まじいものがあります。
座席は固い木のベンチの上にビニールが張ってあるだけで、クッションなどありません。お尻が痛いです。というか、お尻の感覚が無くなります。おまけに超狭い!

この時は見たい知りたいという研究心が旺盛で時間的な余裕もあったので、チベット文化の色濃く残るラダックの村々に1ヶ月以上滞在し、標高3,000mを越えるラダック・ザンスカール地方に点在するゴンパ(チベット寺)を尋ね歩いたことを懐かしく思い出しました。

(20110907のBlog: http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2011/09/07/6090655

・・・不定期に つづく

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