小石川植物園で見かけた芸術的なカリンの木肌 … WanderVogel2013/04/24

カリンの木肌
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小石川植物園の奥の方に、カリンの大木の林があります。

よく街路樹として植えられているカリンの木はあまり背も高くないのでこういった木肌をしていないのか、カリンといっているが実はマルメロが植えられているのでこういった肌合いではないのか解りませんが、ここのカリンの木肌は芸術的に美しく見事でした

花は(3月終わりから4月初め)すでに終わっていましたが、開いたばかりのきれいな薄緑色の新緑の葉が地面に木漏れ日を作って、春らしい明るい林の光景を見せていました。
そして秋から冬にかけては、全ての葉っぱを落としきった枝先に大きなカリンの実がたわわになるのだろうなあ。

この実の成るカリン(花櫚)は「バラ科カリン属」ですが、名前の由来はまったく別種の「マメ科シタン属」のカリン(花梨)に木目が似ているから、ということで名前がそのまま転用されたものです。
ですから、名前が一緒でも高級建築用材として古くから使われているカリン材とは全く別な木、ということになります。
(もちろん、木目が似ているので名前が転用された訳ですので、こちらの方のカリンも床柱や家具などの材料に使われる美しい材です。)

建築に携わっている者としては、カリンと聞くと花梨酒やのど飴ではなく、上質な(銘木)フローリング材として使われる東南アジア産「マメ科のカリン(花梨)材・インドシタン」の方を真っ先に思い浮かべてしまいます。

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