すっかり実がなくなり枝だけになったセンダンの木 … 自然観察・WanderVogel2014/03/04

センダンの木
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金沢八景駅から平潟湾沿いに野島の方へ歩くと、小さな湾沿いに延びる歩道の街路樹にセンダン(栴檀)の木が何本か植えられている。
初夏にあわい紫色の小さな花をたくさん咲かせます。

センダンは古くからその木の皮や実、根などを虫下しの薬として利用してきました。
当然、葉にも実にもかなり強い毒性があって、犬の場合だと5~6個、ヒトの子供の場合でも6~8個のセンダンの実を食べただけで死に至り、通常、致死量のセンダンの実を摂取した場合、48時間以内に死亡します、という調査報告があるくらいですから、相当危ない「実」のようです。


センダンの名前の由来を調べてみると、秋に楕円形の実が枝一面につき、落葉後も木に残るさまが数珠のようであることから「センダマ」(千珠)の意で命名された、とあります。

世界の温帯地域に広く分布する落葉高木で,建築材や装飾材、家具材としても有名なマホガニーの仲間だそうです。また、木魚や下駄などを作る材料としても使われるといいます。

秋から冬にかけて緑色の実をつけ、だんだんと色が抜けてきてこの時期には真っ白な丸い実になっているのですが、すでにすっかりヒヨドリに食べられてしまって枝先にはひとつも実が残っていません。

センダンの実は上記のように強い毒性と苦みがありますので、通常は鳥も食べないのだそうですがヒヨドリだけは例外なようで、他に食べる実がなくなると(しょうがなく?)センダンの実を食べに来るのだ、と何かの本に書いてありましたが、、う~ん「ヒヨ恐るべし」ですね。
毒の実を食べても平気なんですねぇ、たいしたもんだ。

それにしても、きれいにどの木の実もすっかり食べ尽されていて、すでにひとつも残っていませんよ。

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