隔雲亭・明治神宮御苑 … 建築探訪・WanderVogel2016/01/16

隔雲亭・明治神宮御苑
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今日は夕方から大学のワンダーフォーゲル部OB会の総会と新年会があるので、朝から手早く2件の検査をしてきました。
参宮橋近くの検査を終わらせて、少し時間があったので明治神宮に入り、西参道を歩き御苑(¥500)の中に入ります。
御本殿に近い北門から入り、しばらく歩くと「隔雲亭」という建物が見えてきます。

玄関脇の案内板には「隔雲亭(かくうんてい)、元の隔雲亭は明治三十三年明治天皇の御思召(おぼしめし)により皇后様のために建てられましたが、戦災により消失したので、昭和三十三年 篤志(とくし)の寄付と社殿御造営残材とにより一部増築して再建したものであります。」と書かれています。

南池を見下ろすような なだらかな坂上に建てられています。
南面いっぱいにに建て付けられた細い線で構成された木製建具(引き違い掃き出し窓と硝子欄間)が、建物全体に繊細さとやわらかさ、開放感を作り出しています。
そして、硝子建具と奥の障子戸との間の広縁がまた奥深さを与えていて、とても女性らしさを持つ優しい建物になっています。

明治神宮御苑は江戸幕府初期より加藤家、井伊家の下屋敷の庭園でした。明治維新後、宮内省の所管になり「代々木御苑」として受け継がれてきたと言います。


南池にはのんびりと水鳥が浮かんでいて、園内の小径沿いの薮にはたくさんの野鳥が群れています。野鳥たちは警戒心がまったく無いのか、手の届く近くまで寄ってきてエサをついばんでいます。
野鳥観察を目的に訪れる人が多くいるのが解る気がします。

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