裸のFURIA、イタリア人の繊細さと適当さ・・・GHEZZI&BRIAN FURIA2009/03/31

裸のFURIA
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バイクのフレーム設計は建築の構造設計とは全然違うとは思いますが、見ていてとても興味深く、面白いものです。

エンジン自体をフレームと一緒にして(フレームの一部として使って)設計する方法もありますが、このフレームでは昔ながらの吊り下げ方式で造られています。
ただし、このGiuseppe Ghezzi 設計のフレームはすごく良く考えられていて、強度とシンプルさを持ったきれいな構造をしています。

バイクを裸にしてみると、重たいエンジンを吊り下げるためのバックボーンフレームはいかにも頑丈ですが、人が股がるシート下のフレームはけっこう華奢でかなりシンプル(悪くいえば適当!?)に見えます。

重量のあるV型エンジンのこの車を、総重量185kgにするためにかなりの軽量化をしていることがうかがわれます。

シート自体がドライカーボンなどのハイテク新素材で造られていれば、それ自体で支えることが出来るのですが…。このシートはFRPでした。

電送系も剥き出しで、色気もなく(ここでも適当!?に)取付けられています。
GHEZZI&BRIAN製の専用ROM(Super Twin 1100のものとは若干違います)も、アルミタンクの後ろに4本のボルトで留められています。


秀逸なデザイン性と考えられた車体設計、かなり適当な細部の取り回しなどイタリア人の繊細さといい加減さがともに見られる仕事ぶりです。

同じヨーロッパのメーカーでも、いかにもゲルマンって感じのBMWの絶えず進化していく緻密な設計のものとは、設計思想的に対極に位置するものかもしれません。

それがまた楽しいのですけど…。

GHEZZI&BRIAN:http://www.ghezzi-brian.com


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