長野の別荘・上棟検査 … 設計監理・検査2010/08/12

別荘の上棟検査
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長野の山奥で建設している別荘(山小屋)が上棟し、施主と共に確認に行って来ました。


フレーミング(軸組の上棟)がほぼ完了すると、建物のボリュームや仕上がりの雰囲気が実感として伝わって来ます。

施主にとってもここまでくると外観も想像出来ますし、内部の空間的な雰囲気も想像することが出来ます。

保留になっていた浴室の窓の高さも、この状態なら容易に想像がつきますので現場で施主の目線で決定しました。


写真手前が真南で、建物右側の独立柱や梁が見える部分が屋根付きの屋外テラスになっています。
テラス床面が地面から1.6m〜2.2mくらいの高い位置にあり、ある程度の独立性を保てるようになっています。


屋根軒先部分も薄くスッキリと見えていて、設計通り・思惑通りに仕上がりそうです。


外壁側には出来るだけ構造用合板で強度を持たせるようにして、筋交い材を減らしています。
その方が充填断熱材がしっかりと窮屈にならずに入れ込むことが出来るからです。

ここでのチェックポイントは2×4工法と同じように、構造用合板の施工をしっかりしているか(釘打ちピッチや釘の種類、打ち方)を見ます。


階高を低く押さえているので、自然の中でのバランスも想像通りで、満足です。

屋根も床同様に24mm厚の構造用合板で面剛性をとって火打ばりを省くと共に、屋根上で外断熱・屋根通気を取り、野地板を室内天井の仕上として使用し、出来るだけ薄くなるように設計しました。



外壁面の仕上は唐松羽目板の縦張り仕上、内部は(下地で使うような)ラーチ合板を仕上げ材として使用し、どちらもオイルステイン塗料で仕上げます。


都会の中で法的にも消防的にも厳しい制約のある住宅設計と違い、山の中の別荘住宅はローコストという制約があってもとても楽しいものです。


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