丸々1年続いたHM講習を修了 … 邸園/文化財保全・ヘリテージマネージャー2013/02/02

神奈川県HM講座修了
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まるまる1年続いた神奈川県の邸園(歴史的建築物)保全活用(ヘリテージマネージャー)の推進員養成講座をやっと本日修了です。
(手元にあるのはただ1枚の修了証ですが、楽しかったとはいえ1級建築士試験より苦労したかも…)

昨年春にふとしたきっかけで「第1回神奈川県ヘリテージマネージャー大会」に参加したことが、まる1年におよぶ講座受講に繫がったわけですが、応募が多くて講座スタート時から3年間待ち続けている方もいるという状況の中、運良く1回の申し込みで受講参加が決まったのはかなりラッキーだったのでしょう。
それにしても(講座開催は土日に限ってとはいえ、)超忙しい仕事の間をぬって全工程60時間の講義や現場視察/実測調査などを、1回も休むこと無く参加しなければいけないというのは正直かなりキツいスケジュールでした。

受講されているのはみなさん、文化財保護や建築設計の第一線で活躍されている所長クラスの方や各地域のまちづくりやNPOボランティアの主催者といったこれも一線で保全/活用に尽力されている方々ばかりで、なかなかその集まるメンバー自体もみなさんプロフェショナルで個性的で楽しい方ばかりでした。
そういう方々と知り合いになれたことも大きな収穫でした。

修了証授与の後の懇親会は西和夫先生を囲んで、みなさんで居酒屋で歓談しましたが、当然、全員飲み過ぎ状態でした。
しかし、なぜ建築設計の仕事をしている人は歳に関係なく、(僕も含めて)みな大酒飲みなのか?


これからやりたいことがたくさんあります。
少し歳を取り過ぎてはいるが、まずは一歩踏み出せたということか!
第2回目HM大会が3月に横浜で開催されますので、それにも参加します。
前回Blog:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2012/10/19/
関連Blog:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2012/03/11/
・・・不定期に つづく

酒匂川流域の渓流釣り年券購入とショートツーリング … WanderVogel2013/02/03

酒匂川流域渓流釣り年券
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神奈川県の西部、静岡県や山梨県の県境を源とする世附川や玄倉川、四十八瀬川などを支流に持つ酒匂川は本流域はアユの釣り場で、支流域はヤマメ・イワナ・ニジマスの釣り場として有名な河川です。

今日は一日時間が出来たのと、2月にしては穏やかで暖かな日差しに誘われて久しぶりにバイクを引っ張り出しついでに、小田原まで渓流釣りの年券を買いに行ってきました。
OHVのエンジンは何ヶ月ぶりかで動かしたので最初少しぐずっていましたが、しばらくキチンと回してあげると調子の良い軽快なエンジン音が戻ってきました。

いつものように家から逗子まで山越えをして、鎌倉の海岸に出たあとは江ノ島を左に見ながら西湘バイパスへと海岸沿いを快調に走り抜けます。
国府津の西湘PAまで一気に走り、少し先の小田原ICで西湘バイパスを降り、1号線を少し戻って酒匂川を渡り返した先にある釣具店で年券(¥10,000.)を購入します。

ヤマメ・イワナの漁期は3/1〜10/14までなので、10回行けば元が取れる計算になります。
それより何より、いつもだいたい夜明け前に移動することが多いので、その度ごとに日券(¥1,000/日)を購入するのも煩わしいものです。

さあ、今年は暇を見つけてせっせと渓流に通おうか! (そうだ、もう1カ所、新潟県の南魚沼漁協の年券も購入しておかなきゃ…)
今年も「仕事も充実、遊びも充実!」となることを目標に目一杯頑張りますぞ。

前回Blog:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2012/06/17/

この本は面白い「三渓園の建物と原三渓」 … 建築の旅・WanderVogel2013/02/07

三渓園の建築と原三渓
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横浜市本牧にある横浜の名勝「三渓園」に移築された建物群の歴史をひも解く、西 和夫先生の著書「三渓園の建築と原三渓」有隣新書 は読み応えのあるかなり面白い本です。

三渓園が造られ、広く市民に公開されたのは明治三十九年(1906年)といいますから、開園してすでに100年以上経っていることになります。
各建物がここに移築された明治期は、国内の政治的混乱から、価値の高い建物が手入れも出来すに次々と日本各地で崩壊/倒壊していった時期でもありました。

原三渓は各地のそういった倒壊寸前の文化財級/国宝級の建物を買い取り、三渓園に運び込んで移築しています。

ひとつひとつの建物には移築前の長い歴史があり、それぞれ謂れ・来歴があります。
西先生はこの著書の中で、そういった来歴を詳しくひも解き、建築史的な詳細な解説を加えています。

移築建物のミステリアスな来歴や、日本建築の素晴らしさを感じ取ることが出来るおすすめの本です。

南足柄でヒノキの枝打ち作業 … 森林インストラクター・WanderVogel2013/02/09

南足柄で枝打ち作業
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今日は一日 南足柄市の山中でヒノキ林の枝打ち作業をしてきました。
けっこう急な斜面を参加した約30人が一列になって移動しながら、植林して10年以上経つ若いヒノキの枝打ちを行ないました。

簡単そうに見える樹木の枝打ちですが、製材として商品価値を高めるための枝打ち作業とはどういうことなのかを理論的に考えながらの作業はとても勉強になります。

例えば三寸五分(105mm角)の無節の柱材を作るためには、枝下直径が6cm〜7cmに成長するまでに枝下から2mくらいの高さまで(樹高の1/2くらいまで)しっかりと枝打ちをしないといけないということを改めて知りました。
一口に「枝打ち」といっても、枝の切断位置や切断の方法・手順によって、木の生長過程で決定的な差が出ることなど、今更ながら勉強になりました。

また、枝打ちの意義は木の商品的な価値を高めるという直接なことに加え、林全体の光環境を整え健全な山の環境保全を作り出すことや水源林としての環境維持もその大きな目的のひとつです。

間伐作業の時もそうですが、この枝打ち作業でも作業前と作業後を比べると、見違えるほど地面に日が差し込むようになり明るい健康的な林になりました。

丹沢/鍋割山山頂付近の美しいブナ林 … WanderVogel2013/02/10

鍋割山頂上のブナ林
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今日は丹沢の鍋割山稜にある鍋割山頂周辺を歩いてきました。

鍋割山へは東丹沢の玄関口「大倉」から四十八瀬川沿いに続く西山林道を遡り、途中から登山道を登って後沢乗越で稜線に出た後は、切り立った稜線沿いにブナの樹林帯を登って行くとまもなく頂上に着きます。

鍋割山の頂上付近はなだらかな起伏が特徴で、相模湾から伊豆半島までが一望出来る大展望と様々な樹形の美しいブナ林が魅力です。

ゆったりとした山頂付近は、かつて寄(ヤドリギ)地区の集落の萱場(カヤバ)だったところだそうで、「三ノ萱」と呼ばれていたと聞いています。

「萱場・茅場」とは、茅葺き屋根の原料の茅/萱を採取するための場所のことで、もちろん昔は日本中あちこちにたくさんありました。
茅葺き屋根が日本の風景から消えて行くに従って、萱場そのものもその役割を終え、手入れもされず雑草の生い茂る草原(ブッシュ)になっていきました。

最近問題になっている塔ノ岳や丹沢山頂上付近のブナの立ち枯れ現象はここ鍋割山周辺ではまだ見られず、雪原の中に立つ美しいブナ林を見せてくれています。

木々の先端には赤く色づいた小さなつぼみがたくさん出ていて、春を迎える準備が整っていました。

鍋割山の稜線沿い、赤い実を付けるメギの木 … WanderVogel2013/02/11

鍋割山のメギの木
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冬の鍋割山稜の稜線を歩いていると、やたらに目立って目につくのが「目木・メギ」の木です。

色のないこの時期、稜線上の登山道で、唯一強烈なインパクトを放っています。
秋に紅葉/黄葉し、冬には落葉してしまいますので、冬のこの時期に見ると細かい枝にビッシリと付いた小さな楕円形の真っ赤な実が雪面と青空によく映えて印象的な光景を見せていました。

成木の枝には葉では無く葉が変化した鋭い刺が多数つくことから、コトリトマラズ(小鳥止まらず)とか、ヘビノボラズ(蛇登らず)などという別名が付いているのだそうですが、この時期の可愛らしい実には似つかわしくない別名ですね。
また本名の「目木」は、若木の枝に付く枝葉の煎汁を眼病の治療に用いたことからついた名のようです。

などと、家に戻って来てから忘れないうちに、歩きながら撮った木々の写真などを見ながら図鑑と見比べています。

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