カンチェンジュンガ(Kangchenjunga)を眺めにダージリンへ 1984 … WanderVogel2012/03/11

ダージリン トイトレイン
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カンチェンジュンガ(Kangchenjunga) はシッキム・ヒマラヤ山群の主峰で、ネパールの東の端、インドとの国境上にあります。

エベレスト、K2に次ぐ世界第3位の高さを持つ山(8,586m)です。
カンチェンジュンガという山はいくつもの峰からなる山群で、独立峰の山の姿と違って非常に女性的なフォルムが特徴の山です。
同じく女性的な山の姿を見せるアンナプルナ山群同様に、僕の好きな山のひとつです。

この山が一番きれいによく見える場所がインドのダージリン(Darjeeling)という町です。

ダージリン(Darjeeling)は、北にシッキム、西にネパール、東をブータンにそれぞれ囲まれた山の頂上付近に造られた町で、避暑地としても「紅茶」の産地としても有名な町です。

一年中霧が発生しやすい地域性と寒暖の差が激しい山間部特有の気候とが紅茶の生育にはすごく適していたようで、そこにイギリス人も目を付けたのでしょう。
町から下を見下ろすと、斜面一面に広大なティープランテーションがいくつも広がっています。この光景もけっこう圧巻です!

ここに行くには、カルカッタから500kmほど北にあるシリグリ(当時は)という町から、写真のような可愛い蒸気機関車(トイ トレイン)に乗り スイッチバックを繰り返しながら、標高差2,000mを1日かけて えっちらおっちら急な道を村々の家の軒先をかすめながら延々と登っていきます。

住んでいる人たちはベンガル人よりもネパール人やチベット人が多く、牧畜も盛んでおいしいチーズがあったことを覚えています。

この先シッキム王国の玄関口、ガントク(Gantok)までは行くことが出来ましたが、そこから北へは Off-limits でした。

・・・不定期に つづく

「第1回神奈川県ヘリテージマネージャー大会」… 神奈川県建築士会主催2012/03/11

横浜みなとみらい
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今日は横浜のみなとみらいで開かれた「第1回神奈川県ヘリテージマネージャー大会」に参加してきました。

地域遺産プロデューサーの米山氏の基調講演とヘリテージマネージャー講座修了者により活動報告に続き、西 和夫先生と米山氏をコメンテーターとするパネルディスカッションが行なわれるなど、結構盛りだくさんの大会になりました。

あらためて自分の住んでいる横浜や横須賀、浦賀、湘南地区などを見直してみると、歴史的な建物や事物があちこちに数多く残っていることに驚きました。
同時に、今現在それらが少しずつ失われている現状にも気づかされました。時には、こうした市民目線に立ったフィールドワークも聴きにいかないといけませんね。

特に浦賀は住んでいるところからも近いので、関心があったのですがフィールドワークの報告を聞くと、あらためて歴史上のことが身近に感じられるような気がします。
言われてみれば、黒船の時代から先の大戦まで、浦賀は日本の歴史にずっと関係して来た土地柄だったのですからね。
このあたりで、黒船と言えば「下田」を思い起こしますし、海軍の歴史と言えば「猿島・横須賀」という感じがしていて、「浦賀」には逆に新鮮な発見がありました。

このような、「重要文化財」とまではいかないような市井の歴史的建造物や文化(建築遺産や土木遺産あるいは人間の手で育まれてきた自然など)については今一度、価値の見直しや保護の大切さ、後世に伝える努力などをしっかりしていかなければ、簡単に失われてしまうものなのだということを再認識し合いました。
肩肘張らない話も聴けて、とても有意義な「大会」となりました。

外へ出ると、雨続きだった空が少し明るくなっていて、運河沿いの桜のつぼみもまだ固いながらも、ほんのり淡桜色に色づき始めていました。


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