植樹祭で植林された林の下草刈り/作業前 … 森林ボランティア・WanderVogel2013/07/27

下草刈り作業前
- -
今日は森林ボランティア活動で丹沢/大倉周辺の下草刈りに行ってきました。

ここは数年前の植樹祭で植林されたエリアですが、写真を見て解るように斜面全体がうっそうとしていてどれが植樹された木でどれが雑木/雑草なのかよく解らない状態になっています。

植えられている木(苗木)は、ケヤキ、コナラ、クヌギ、ホウノキ、ヤブデマリ、ヤマザクラなどの落葉広葉樹が20種類くらいランダムに植林されています。

植樹される苗木に常緑照葉樹が無いのが気になるが、こういった植樹祭での樹種選定の採用基準というものは「里山」的な姿を前提として選ばれているのだろうか?
それとも、そのうちに(ある程度の長い時間をかけてゆるやかに)「遷移」していくことを最初から想定してのことなのか? ただそうだとすれば周囲に親木となる照葉樹木がないとそれも起こり難いという気にもなるが…。

何はともあれ、苗木の下草刈りは15名から20名程度の班を作り、班ごとに横一列になって斜面下から上に向かって大きな鎌で背丈ほどに伸びた下草を刈っていくことになります。

中には(タケニグサの様に)植林されている苗木よりも背が高く伸びてしまった雑草もありますし、クズやヘクソカズラのように苗木にしっかり巻き付き寄生しているツル性植物もありますので、誤って苗木を切らないように慎重に刈り進んで行きます。

植樹祭で植林された林の下草刈り/作業後 … 森林ボランティア・WanderVogel2013/07/27

下草刈り作業後
- -
苗木周りの下草刈りが一段落した状態です。

だいぶスッキリと斜面が見えてきました。これで苗木の根元まで日が差し込むようになりました。
今日の作業では蜂(アシナガバチ)に刺された人が8人、ヒルに血を吸われて血が止まらずの人が数人出ましたが、まあそれほど大きな事故/怪我も無く無事に終了しました。

植林されている木の種類は下記にあるように落葉広葉樹で、神奈川県下にもともと生えていたもの(自然の林?)というよりは、二次林(雑木林)として植えられていた樹種が主体になっています。
このように(落葉広葉樹を主体とした)多種多様な樹種を混植するほうが、里山としての(有用な?)森林の姿を形作れるという目論見からなのでしょうか。

この地域の植樹作業には、神奈川県下にある平塚漁港の漁師さんたちの団体(漁協など)も積極的に関わり始めているということなので、豊かな漁業を成り立たせるには山を・森を再生させる必要がある、という考えが少しずつ根付いていっているようです。

今回の下草刈りにも漁師さんが何人か参加されていました。
(本当は数十人で繰り出す予定だったようですが、天気が回復したため朝から漁に出てしまった方が多かったようです。)

アクセスカウンター