三渓園・外苑のカワニナと蛍 … ボランティア・WanderVogel2014/06/08

三渓園のカワニナ
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三渓園内で開かれている蛍の夕べ・鑑賞会最終日にガイドボランティアに行ってきました。
外苑の流れの中に、カワニナ(ゲンジホタルの幼虫の食料)を見つけました。

7:30ころから9時まで、(運が良ければ)ホタルの飛ぶのが見られます。見られるホタルはゲンジボタルです。
内苑の流れではホタルが棲みついているという話しも聞きましたが、外苑のほうでは事前に放したホタルを見ることになります。
カワニナも一緒に放しているので、来年はここで生まれ育ったホタルが見られると良いですねぇ。

ただ、ゲンジボタルの繁殖促進の試みはそれ自体は問題はないのでしょうが、餌となるカワニナを増やすための人為的移入は地域的なカワニナの特徴・遺伝的相違を攪乱する遺伝子汚染になるという厳しい意見もあります。ここ三渓園のクローズな環境では、他に拡散する心配は無いでしょうけど、、それ以上のことは私にも解りません。

ちなみに、カワニナ属は日本には約40種が分布しているそうです。それぞれの種の分布域は狭く、これらの内の14種が環境省のレッドデータブックに掲載されています。
カワニナ属を分類すると大きく2つに分けられるといいます。1つは、琵琶湖水系のみに生息する固有種群と、もう1つは全国に分布する広域生息種です。


ホタルは幼虫の時に食べ溜めた栄養だけを頼りに、大人になってからは葉っぱなどについた水しか飲まないというのですから、せいぜい一週間程度しか生きていられません。
その間にオスもメスもお互いに盛んにお尻を光らせてパートナーを見つけ、卵を産みつけ子孫を残そうとします。

葉の上で光っているのはメスの方で、飛び回って相手を捜している方がオスのホタルです。

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