群馬県法師温泉「長寿館」 … 温泉・WanderVogel2014/10/24

法師温泉・長寿館
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同じ新潟といっても、信濃川沿いの津南や十日町市に出張に行く時は、温泉は松之山や十日町市川西の温泉ということになるが、昨日行った南魚沼・塩沢ではやはり近くの大沢温泉に入りたい、、

ところではあるが、、せっかくの紅葉のシーズンなので、帰路は関越トンネルではなく苗場の三国峠を越えながら盛りをむかえた紅葉を見つつ、群馬の秘湯 法師温泉「長寿館」で一湯しよう、ということになった。

お米を受取り、茶飲み話をして、まずは近くにある へぎそばの名店「田畑屋」さんに向かう。
へぎそばは1人前の量が普通よりも多いので、2人で3人前を頼むといつも「大丈夫ですか?」と店員に聞き返されるが、「へぎそば好きですから、大丈夫なんです!」
もちろん、ペロリと完食です!

信濃川沿いでは土市の「由屋」、十日町市川西の「小嶋屋総本店」、あるいは小千谷まで足を延ばすか、という感じだろうけど、魚野川沿いの越後湯沢から小出までの間では、田畑屋さんのへぎそばが一番うまいなぁ。


と、まあ、へぎそばの話は次回じっくりとするとして、話は(写真にもある)温泉である。

有名なので知っている方も多いと思うが、みなかみ町の法師温泉に宿は1軒しかない。
「長寿館」という古くからある温泉宿で、開湯は1,200年前と言われているそうですから、かなり古くから知られた名湯です。1軒宿の「長寿館」は今年で創業140年ということでした。

与謝野鉄幹、与謝野晶子、若山牧水、川端康成などをはじめとして、多くの文人が訪れたことでも知られていて、館内に古い写真が貼ってあります。
写真を見るとみな、駕篭に乗ってやってきたようです。時代が偲ばれます。


泉質(硫酸塩泉)の良さもさることながら、ここの温泉を有名しているのはやはり、屋内浴槽では珍しい「混浴温泉」でしょう。

露天混浴風呂というのは、けっこうまだあちこちに残っていると思うが、屋内ではすっかり珍しくなりました。

平成12年に男女別の脱衣場が新設されましたが、それまでは浴槽脇に作り付けられた棚が脱衣棚でしたので、けっこう開けっ広げな脱衣・入浴シーンが繰り広げられていた。
おおらかな時代だったですよ!(ついこの間のことだけど)


浴槽はいくつかに分かれていますが、泉質はこちらと向こうで2つに分かれていて、どちらも下に敷いた砂利の間からポコポコと源泉が湧き出してきています。
源泉温度がまたちょうど良い温度で、湧き出してくるところで43℃くらいと、僕にとっては長湯向きの温度になっている。

日帰り温泉は午後2時までで終わりになります。写真は人のいなくなった2時ギリギリにパッと撮ったもの。

「法師の湯」は浴室の建物が国の有形文化財(明治28年完成)に指定されているほどで、古くからの温泉療養の風情をそのまま残しています。


十日町市川西の温泉:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/09/24/

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