バイブレーターで生コン入りバケツを持ち上げるという動画の「衝撃度」2007/12/18

建築の設計者や施工者はいつも密実なコンクリートを打ちたいと努力を重ねている。

同じ強度・スランプ値で運ばれてきた生コンでも打ち方ひとつで全然違うものになる。上手に施工された打ち放しコンクリートは表面の硬度もありガラス質の光沢を持つ。

この動画ではバケツに入れた生コンをバイブレーターで締め固め、バイブレーターを引き上げるとバケツごと持ち上がる。
そのように締め固められた密実なコンクリートが造れることを証明する動画であった。
これは私もコンクリート打ちのバイブルとしている「実践 ひび割れのないコンクリートの造り方」という本の内容を解説したDVDである。

もともと現場でつくる試験体と実際のコンクリート体とでは仕上がりや強度ひとつとっても違うものなのであるが、さすがにこれには驚かされた。

コンクリート打ちでは事前に工事担当者と打ち合せをし、「経験」だけでなく専門書を読み返しての慎重な作業となるのだが、それでもなかなか完全なコンクリートをつくるのは難しいものである。
施工技量の問題も大きいが当然現場施工金額にもかかわっている。

美しいコンクリートをつくるのは「施工金額の問題」と一言で片付けられるのは設計者としてもさびしいものだ。
出来るだけ現場に出向いて「良いものをつくる」という姿勢が大切である。

この「動画」は設計者・施工者共にキチンと手順を踏み「良いものを造ろう」という意識を持たなければならないことを教えている。

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