谷川岳・西黒尾根の残雪の雪面・標高1,000mのブナ林 … 山歩き・WanderVogel2015/04/19

西黒尾根のブナ林と谷川岳
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谷川岳の西黒尾根は登り口である谷川岳登山指導センター(標高約800m)から、見晴しの良い尾根上(1,130m)に突き上げる付近までの斜面いっぱいにブナ林が広がっています。

一面平らな雪の原に見えますが、どのブナの木の根元にも、そこだけぽっかりと丸い穴が空いています。
ブナの枝先をよく見ると、春の陽光を受け膨らみ始めた大きな冬芽が黄金色に光輝いています。

サングラスをかけていても眩しいくらいの快晴の雪原。谷川岳に登らずに、ここで一日中過ごしていたいくらいの気持ちの良い場所です。

それにしても、先行者のいないブナの樹林帯の真っ白な雪面をひとり歩くのは何とも気持ちの良いものです。
ブナやナラはこの時期 葉を全て落としていますから、時おり 枝越しに谷川岳や一ノ倉岳を透かしてみることが出来ます。
この時期ならではの、静かで開放的な明るい尾根歩きを満喫することが出来ました。

木々の生気に満ちた樹林帯の雪原歩きも、尾根上のラクダの背(1,516m)あたりまでくると傾斜のある岩場が増えてきて、尾根の両側が切り落ちてきます。
(昨日の写真のような厳しい山の姿に変貌します。)

時おり 岩の隙間に隠れるように小さな(アズマ)シャクナゲの姿を見ることができますが、冬芽は固く、芽吹きはまだ先のようです。
シャクナゲの花が咲くのは6月頃でしょうか。


下山してきて、谷川岳の帰りには必ず寄る 水上町の町営温泉「テルメ谷川」に一湯します。
ここのおすすめは、目の前に流れる谷川の直ぐ近くに作られた露天風呂です。(谷川岳の土合を流れる川は湯檜曽川です)
釣り糸を垂らせば元気なイワナがヒットしそうなほど、沢の近くまで寄ることが出来ます。

露天風呂のある沢岸にはヤマモミジやサワシバ、ヤマザクラなどが生えていて早春らしい良い雰囲気が出ていました。
ちょうどヤマザクラの蕾みが開き始めたところでした。

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