弘法山尾根上で見つけたクマシデの果穂… 自然観察・WanderVogel2015/05/11

クマシデの果穂
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先日行った秦野市の「弘法山」で見つけたクマシデの果穂。

クマシデの仲間にはクマシデ、イヌシデ、アカシデ、サワシバなどいくつかありますが、シデと名の付く樹木はその名の通り「シデ=四手」に似た果穂を付けることから名付けられました。
クマシデの果穂はその中でも一番大きくなるので、林の中でもよく目立ちます。
ここには、クマシデとイヌシデが混生していて、両方の果穂を同時に見ることができますので、比較することが出来ます。

果穂とは、種子を抱いた果苞(葉の変形)が、房状になったものを言って、写真に見える 枝からぶら下がっているものがそうです。
秋にはカラからに乾いて茶色に変色して、散けて風に乗って拡散していきますが、この時期はまだ青々としています。

中央少し奥の方に果穂よりもずいぶん小さく、細い茶色の尾状花序が見えますが、これは雄花(雄花序)の名残です。
シデ類は雌雄同株で、雄花序は、前年枝に束生して下垂し、雌花序(果穂)は、新枝に頂生します。

丹沢の沢沿いの湿った土地に多く生えるクマシデとイヌシデ、サワシバですが、ここ浅間山、権現山、弘法山の尾根上にもけっこう見ることができました。

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