一昨年採取してきたツガの球果を水に付けると … 自然観察・WanderVogel2016/02/23

ツガの球果
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一昨年、西丹沢の里山で採取してきたツガの球果。

採取時でもすでに開ききっていたものが、その後さらに1年以上も経った松ぼっくり(ツガぼっくり?、と言いたいところですが、ツガもマツの仲間ですから松ぼっくりでも良いのかと…)ですが、水に2時間も浸けていると笠(果隣)が閉じて、なんと元の姿に戻りました。
写真の下の3つが水に付けたツガの球果で、上の4つは笠が開ききった状態の球果。球果の長さはだいたい2cm~2.5cmといったところ。

同じことをアカマツ、トウヒ、カラマツの各松ぼっくりで試したところ、笠が多少閉じ気味にはなるもののツガほどはピタッとは戻りませんでした。
ツガぼっくりだけ元に戻るのは、なんでなんでしょうね? 不思議です。

ちなみに、ツガの松ぼっくりはトウヒやカラマツなどと同じく1年型です。1年型というのは、受粉した年の秋には松ぼっくりになり、種子を散布し始める、という意味です。
アカマツやクロマツの松ぼっくりは、翌年の秋に松ぼっくりなりますから2年型ということになります。


このツガの球果は西丹沢にある菰釣山(こもつるしやま)に通じる尾根上の大栂(おおつが)というところで拾ったもの。
名前は大栂(おおつが)ですが、支尾根上にはツガは意外に少なくてモミばかりが目についた記憶があります。

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