ネパールヒマラヤ・Phuへの旅/記録 8 … 海外・WanderVogel2021/08/17

いくつかの宗教施設群で構成されたNaar Phedi村
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写真:いくつかの宗教施設群で構成されたNaar Phedi村を対岸に見る。2018年12月

比較的開けた丘の上にある標高3,800mのKhyakku村だが、朝のうちは岩山の陰になってしまいなかなか村まで陽射しが落ちて来ない。
(いまさらながらだが、このへんでは1軒でも家があれば「村」と呼ぶ。)

標高が下がってくると、周囲に野生のシカの姿が見られるようになる。姿は見られなかったが、足跡でキツネやウサギが歩き回っているのがわかる。ヤクはここではすでにお馴染みの動物になってしまった。標高が下がってきたので、赤茶色一色の景色の中に灌木の枯れた緑色が混じるようになってきた。

Naar村への分岐の吊り橋があるNaar Phediまで歩いてきた。(写真)チベット仏教施設だけでまとまっているNaar Phedi村は、ゴンパや修道院、巨大なチョルテンなどを抱えた宗教コンプレックスを構成している。
ふたつの支流に挟まれた(写真)正面の山の向こう側にNaar村(標高4,200m)はある。

今回は時間的な制約でNaar村には行けなかったが、道は標高5,320mのKang La (峠) を越えてMarcyangdi Khola側にあるNgawalに通じている。Ngawalからは歩き1日の行程で、Manangに達する。時間と体力があれば、この魅力的なルートも歩いてみたかった。

標高3,560mにあるMeta村まで下り、人の居た1軒の民家を見つけ、そこで早めの昼食を作ってもらうことにした。手間の掛かるものをお願いすると時間がかかるので、3人とも同じ(袋入りのネパールラーメン)ララヌードルスープを作ってもらい、ブラックティーで簡単に済ます。

ここからの道は、崖から流れ出た水で地面がガチガチに凍り付いていて、岩天井からツララのぶら下がった滑りやすい滝裏をガイドに手を引かれながら恐る恐る通過する。
凍りついて危ない岩壁をへつる道を通り抜けると樹林帯に入る。やっと標高が下がってきたことを実感する光景なのだが、風はまだ冷たくなかなかハードシェルのジャケットが脱げない。
相変わらず、下は冬用の山用タイツに冬用トレッキングパンツ、上は冬用の山用シャツにパタゴニアのR1ミドルウエア+ダウンジャケットの上からハードシェルという完全防寒の出で立ちだ。ウールの手袋だけでは指先が凍える。頭にはバラクラバ+ウールの帽子とこれまた本格的な冬山装備だよ。
標高を下げているというのに、4,000m時点よりも寒く感じるのには閉口する。

日暮れ前に標高3,000mのChhongcheのバッティに到着。行きの時に泊まった同じバッティだ。というよりも、人がいるところがここしか無いのでこちらに選択肢などはまったくない。
部屋のベッドにシュラフを用意して少し休憩しようと思うのだが、いびつな石を積んだ石壁にトタン屋根を載せただけの粗末なビバーク小屋以下の家屋なのでとうぜん室温と外気温は一緒だ。いびつな石の壁の間からはたえず冷風が吹込み、風通しは抜群だ!
コップにお湯を入れて傾いたテーブルの上に置いておくと、いつの間にか凍っていた。

あまりの寒さにかまどのある主屋に行くのだが、娘三人いる一家とガイドとポーターと僕が入ると部屋は超いっぱいになり、なんとも言えない状況になってしまう。とはいえ、そこで夕食を食べるしかないのだ。当然、作れる料理にあまり選択肢は無い。
このバッティには電気は来ていないので、かまどの火だけが照明であり暖房だ。標高は下がってきたとはいえ、まだ3,000m近いので陽が落ちると寒くてかまどの前から動けない。
かまどの前で油多めのベタベタしたチョウメンとベジタブルスープをヘッドランプの明かりの中で食べる。最後はお茶で流し込んだ感じだが完食した。大量のニンニクが高山病予防に効果があるということだが、口の中が強烈にニンニク臭くてたまらない。

ガイドのラムさんに毎回湯たんぽを作ってもらい、寝床のシュラフの中は今夜も極楽だ!
エアマットも威力を発揮しているし、この中だけは天国だ。

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