山と樹木のなぜ? を知りたくて … WanderVogel2013/05/03

樹木の本
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表題の「イタヤカエデはなぜ自ら幹を枯らすのか」というのは、この本の内容と必ずしも一致しませんが、「樹木の生き残り戦略」について知るには大変勉強になる入門書です。

日本の山野に自生する代表的な36種の樹木を取り上げて、木々たちがどういう「意思」で自分の居場所を勝ち取ってきたのか、どういう戦略と戦術で命を子孫に受け継いできたのかが明快な文章で読みやすく書かれています。
なかなか面白く興味深い「そうだったのか!」と納得させられる話がたくさん載せられています。

残念なのは白黒の写真しか掲載されていませんので、木の名前を聞いて頭の中に樹形や葉/花などをカラーでイメージ出来ない私などは、読むにあたって「樹木ハンドブック」などの図鑑を傍らにおいて、見比べながら読み進めないと今ひとつピンときませんでした。

今まで、何げなく見ていた山の姿と植わっている様々な木々たちとの間には、「必然」とも言うべき特別な関係があったことを再認識させてくれました。

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