旧葛生町のフレスコ画と石灰工場の見学 … 建物散策・自然素材/芸術/文化財 ― 2013/10/01
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今日は栃木県の旧葛生町(現 佐野市葛生地区)のフレスコ画の作品見学と制作過程の話しなどを聞いてきました。
フレスコ画の作家であり葛生町に最初にフレスコ画を持ち込んだ、壁画LABO主宰の大野彩先生と現在も町内に留まり数年の歳月をかけて屋外フレスコ画の大作(写真の壁画)を制作している日本画家でもある福島恒久氏の案内で町中に制作されているフレスコ画を見て回りました。
また、この町最大の産業である石灰岩の採掘・生成をやっている吉澤石灰工業株式会社の工場内の巨大な石灰生成機械などを見学し、フレスコ画の材料そのものの制作過程なども直に見ることが出来ました。
上記の福島恒久氏ともう1人の画家と共同で制作している長さ24mにもおよぶ長大なフレスコ壁画は平成18年の秋から制作に入ったものだそうですが、完成までにはあと2〜3年はかかるとだろうと話していた。
ミニアチュールのようにものすごく細かい描写も制作期間を長引かせている要因なのだろうが、屋外のフレスコ壁画はその制作環境に大きく左右されることから、春と秋の気候が安定している時期でないとうまく描くことが出来ないとのでこれだけの日数がかかるのだと話されていた。
しかし、こういう制作過程の様子を日々見られることは、周りの方々にとっては楽しいことだろうな、と感じます。
フレスコ画とは?(ちょっとだけ解説)
フレスコ画とは砂と石灰を混ぜて水で練って作ったモルタルを壁に塗り、下地が乾き切らないうちにその上に水だけで溶いた顔料で絵を描く技法のことです。
まだ濡れている石灰の壁面に、水で溶いた顔料をのせて描くと、石灰水がその顔料を覆い空気中の二酸化炭素と反応して透明な結晶となり下地に定着します。
フレスコ画と言うとやヨーロッパ各地にある教会などの壁画を思い浮かべますが、奈良県明日香村にある高松塚古墳(西暦700年頃に作られた飛鳥の古墳)石室内に描かれた壁画などもこの技法で描かれたものです。
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今日は栃木県の旧葛生町(現 佐野市葛生地区)のフレスコ画の作品見学と制作過程の話しなどを聞いてきました。
フレスコ画の作家であり葛生町に最初にフレスコ画を持ち込んだ、壁画LABO主宰の大野彩先生と現在も町内に留まり数年の歳月をかけて屋外フレスコ画の大作(写真の壁画)を制作している日本画家でもある福島恒久氏の案内で町中に制作されているフレスコ画を見て回りました。
また、この町最大の産業である石灰岩の採掘・生成をやっている吉澤石灰工業株式会社の工場内の巨大な石灰生成機械などを見学し、フレスコ画の材料そのものの制作過程なども直に見ることが出来ました。
上記の福島恒久氏ともう1人の画家と共同で制作している長さ24mにもおよぶ長大なフレスコ壁画は平成18年の秋から制作に入ったものだそうですが、完成までにはあと2〜3年はかかるとだろうと話していた。
ミニアチュールのようにものすごく細かい描写も制作期間を長引かせている要因なのだろうが、屋外のフレスコ壁画はその制作環境に大きく左右されることから、春と秋の気候が安定している時期でないとうまく描くことが出来ないとのでこれだけの日数がかかるのだと話されていた。
しかし、こういう制作過程の様子を日々見られることは、周りの方々にとっては楽しいことだろうな、と感じます。
フレスコ画とは?(ちょっとだけ解説)
フレスコ画とは砂と石灰を混ぜて水で練って作ったモルタルを壁に塗り、下地が乾き切らないうちにその上に水だけで溶いた顔料で絵を描く技法のことです。
まだ濡れている石灰の壁面に、水で溶いた顔料をのせて描くと、石灰水がその顔料を覆い空気中の二酸化炭素と反応して透明な結晶となり下地に定着します。
フレスコ画と言うとやヨーロッパ各地にある教会などの壁画を思い浮かべますが、奈良県明日香村にある高松塚古墳(西暦700年頃に作られた飛鳥の古墳)石室内に描かれた壁画などもこの技法で描かれたものです。
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製作中のフレスコ画とそのディテール … 建物散策・自然素材/芸術/文化財 ― 2013/10/03
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一昨日行った旧葛生町で制作されているフレスコ画とそのディテール。
福島恒久氏ともう1人の画家と共同で制作している長さ24mの長大なフレスコ壁画ですが、先日も書いたように、ミニアチュールのようにものすごく細かい描写が特徴です。
一般的にフレスコ画と言うと、その制作工程の制約からあまり細かい描写をするのには向いていない工法だといえると思います。
写真のディテールを見てもわかるように、石灰のペーストで塗込んだ厚みのある部分が乾き切らないうちに絵を描き進めていかなければいけないので、制作途中の状況は表面にこういう段違いが出来ています。
このフレスコ画の題材・テーマは旧葛生町を中心とした栃木地方の四季や文化・風俗を中心に描いています。
福島恒久氏ももう1人の方も元々日本画家だからなのか、全体に流れる雰囲気も画筆のタッチも飛鳥・平安の雰囲気がでいるというかチベット仏教的と言うか、何かしらシルクロードの匂いのする いい雰囲気が出ています。
このフレスコ画が完成したときはもちろんですが、制作している時に訪ねて実際に描いているところを見てみたい!と感じさせる画家です。
いろいろとお話ししてみてもとても気さくで素朴な青年でした。
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一昨日行った旧葛生町で制作されているフレスコ画とそのディテール。
福島恒久氏ともう1人の画家と共同で制作している長さ24mの長大なフレスコ壁画ですが、先日も書いたように、ミニアチュールのようにものすごく細かい描写が特徴です。
一般的にフレスコ画と言うと、その制作工程の制約からあまり細かい描写をするのには向いていない工法だといえると思います。
写真のディテールを見てもわかるように、石灰のペーストで塗込んだ厚みのある部分が乾き切らないうちに絵を描き進めていかなければいけないので、制作途中の状況は表面にこういう段違いが出来ています。
このフレスコ画の題材・テーマは旧葛生町を中心とした栃木地方の四季や文化・風俗を中心に描いています。
福島恒久氏ももう1人の方も元々日本画家だからなのか、全体に流れる雰囲気も画筆のタッチも飛鳥・平安の雰囲気がでいるというかチベット仏教的と言うか、何かしらシルクロードの匂いのする いい雰囲気が出ています。
このフレスコ画が完成したときはもちろんですが、制作している時に訪ねて実際に描いているところを見てみたい!と感じさせる画家です。
いろいろとお話ししてみてもとても気さくで素朴な青年でした。
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野外活動安全講習(県立山岳スポーツセンター) … 山の安全管理・WanderVogel ― 2013/10/06
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今日は森林や野外活動での安全指導と里山整備指導のレクチャーを秦野市戸川にある山岳スポーツセンター施設内の講習室で行なってきました。
秦野市戸川といえば大倉尾根(通称:バカ尾根)の登り口で、塔ノ岳や丹沢山への登山口としてはヤビツ峠同様に丹沢のメインルートでもあります。
県立山岳スポーツセンター内には宿泊施設、屋内/屋外クライミングウォール、研修室、(自炊出来る台所)食堂などがあり、誰でも利用出来る施設になっています。
各山岳会を中心として、(写真の屋外クライミングウォールを使った)クライミング講習や丹沢周辺の山や沢をゲレンデとして縦走登山や沢登り、冬山訓練などさまざまな実践的な講習メニューが年間を通して揃っていて、なかなか本格的に活動・運営がされています。
野外ロッククライミング講習では横須賀市追浜にある「鷹取山」をゲレンデとして春と秋の年2回、これも実践的なロック講習が行われています。
今日はよく晴れた気持ちの良い秋の一日だったのに、丸一日ずっと屋内の研修室での座学レクチャーでしたので、こういった施設を使えなかったのが残念でした。
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今日は森林や野外活動での安全指導と里山整備指導のレクチャーを秦野市戸川にある山岳スポーツセンター施設内の講習室で行なってきました。
秦野市戸川といえば大倉尾根(通称:バカ尾根)の登り口で、塔ノ岳や丹沢山への登山口としてはヤビツ峠同様に丹沢のメインルートでもあります。
県立山岳スポーツセンター内には宿泊施設、屋内/屋外クライミングウォール、研修室、(自炊出来る台所)食堂などがあり、誰でも利用出来る施設になっています。
各山岳会を中心として、(写真の屋外クライミングウォールを使った)クライミング講習や丹沢周辺の山や沢をゲレンデとして縦走登山や沢登り、冬山訓練などさまざまな実践的な講習メニューが年間を通して揃っていて、なかなか本格的に活動・運営がされています。
野外ロッククライミング講習では横須賀市追浜にある「鷹取山」をゲレンデとして春と秋の年2回、これも実践的なロック講習が行われています。
今日はよく晴れた気持ちの良い秋の一日だったのに、丸一日ずっと屋内の研修室での座学レクチャーでしたので、こういった施設を使えなかったのが残念でした。
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炭焼き(竹炭/黒炭) … 自然観察の森・WanderVogel ― 2013/10/08
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先週の土曜日、近くにある「自然観察の森」の中にある雑木林クラブで竹炭の取出しを手伝ってきました。
ここには大きな窯が1つと、小さな窯が2つあってイベント時などの他に年に何回か炭を焼いています。炭焼きの時に出る煙を再利用して、木酢液の抽出も行なっていましてなかなか本格的です。
今日は小さな窯で仕込んだ「竹炭」の取出し作業です。出来の良い「竹炭」はイベントなどの時に安価で一般に販売しています。
雑木林ファンクラブは毎週水曜日と土曜日が活動日なので、お昼時にこの窯で焼いた炭を使ってみそ汁を作ったり、七輪でおかずを一品作ったりとみなで工夫して楽しんでます。
活動内容は園内の雑木林や散策路、沼地などの樹木の伐採/間伐や下草刈りなど管理作業を手伝っていますが、時々一般参加の自然観察ガイドもしていたりします。
皆さんなにより自分自身で楽しんでやっているのが素晴らしい。
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先週の土曜日、近くにある「自然観察の森」の中にある雑木林クラブで竹炭の取出しを手伝ってきました。
ここには大きな窯が1つと、小さな窯が2つあってイベント時などの他に年に何回か炭を焼いています。炭焼きの時に出る煙を再利用して、木酢液の抽出も行なっていましてなかなか本格的です。
今日は小さな窯で仕込んだ「竹炭」の取出し作業です。出来の良い「竹炭」はイベントなどの時に安価で一般に販売しています。
雑木林ファンクラブは毎週水曜日と土曜日が活動日なので、お昼時にこの窯で焼いた炭を使ってみそ汁を作ったり、七輪でおかずを一品作ったりとみなで工夫して楽しんでます。
活動内容は園内の雑木林や散策路、沼地などの樹木の伐採/間伐や下草刈りなど管理作業を手伝っていますが、時々一般参加の自然観察ガイドもしていたりします。
皆さんなにより自分自身で楽しんでやっているのが素晴らしい。
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森の恵み・木材/野生動物 … 季刊地域・WanderVogel ― 2013/10/09

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季刊地域のNO.15(秋号)の目次が面白そうだったので、ネット注文して今届いた。
(大型書店では取り扱いがなかった)
特集は表紙にデカデカと書かれているように、野生動物(シカ、イノシシが主体)の利用法で、山で獣を狩猟するところから皮や角・肉の利用方法とその販売についてまで結構詳細にレポートされている。
特に、獣肉を販売する場合は一般の屠畜場が使用出来ないため、専用の獣肉処理加工施設が必要になるわけだが(神奈川県にはひとつもない)そのへんのことも取り上げられていて読み応えはあった。
(ただし、解決策があるかと言うと現段階では先行き真っ暗なのではあるが・・)
それよりも当面の不安要素は、(記事では一切触れられてはいないが、)福島第1原発の事故による放射性物質の拡散と野生動物の体内への蓄積だろう。
材木の記事ではC材に関する取り組み紹介が目を惹く。C材とは建築用材(A材)、建築加工用/合板や集成材(B材)に適さない細い木・間伐材や曲がり木のことを言い、スギのC材なら1tあたり3,000円にしかならないという。これでは伐採/搬出の費用にもならない。
取り組みといっても、あらかたが(薪ストーブ用の)薪材としての加工・販売が主で、残りは細かくチップにしてパルプの材料やボイラー用燃料とするのがほとんどで、積極的な利用という感じからはほど遠いのだが、(交付金などの補助はあるのだろうが)少なくとも経済的になんとか赤字にならずに財源確保が出来ているのであれば、結果的に見れば山主のとっても、森林環境自体にとっても大いに価値はあるのだと思う。
この季刊誌は、現代農業の本の増刊号として出ているのだが、副題として「むら・まちづくり総合誌」とうたっているだけにその他の記事もなかなか読みでがある。
追記:埼玉県は昨日10/8、野生動物(イノシシ、ニホンジカ)の放射性調査で、秩父市浦山で捕獲された「ニホンジカ」の肉から国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る、200ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
昨年10月以降、県内で捕獲されたニホンジカの食肉の出荷と販売の自粛要請をしているが、引き続き自粛要請をしていくという。(埼玉新聞より)
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季刊地域のNO.15(秋号)の目次が面白そうだったので、ネット注文して今届いた。
(大型書店では取り扱いがなかった)
特集は表紙にデカデカと書かれているように、野生動物(シカ、イノシシが主体)の利用法で、山で獣を狩猟するところから皮や角・肉の利用方法とその販売についてまで結構詳細にレポートされている。
特に、獣肉を販売する場合は一般の屠畜場が使用出来ないため、専用の獣肉処理加工施設が必要になるわけだが(神奈川県にはひとつもない)そのへんのことも取り上げられていて読み応えはあった。
(ただし、解決策があるかと言うと現段階では先行き真っ暗なのではあるが・・)
それよりも当面の不安要素は、(記事では一切触れられてはいないが、)福島第1原発の事故による放射性物質の拡散と野生動物の体内への蓄積だろう。
材木の記事ではC材に関する取り組み紹介が目を惹く。C材とは建築用材(A材)、建築加工用/合板や集成材(B材)に適さない細い木・間伐材や曲がり木のことを言い、スギのC材なら1tあたり3,000円にしかならないという。これでは伐採/搬出の費用にもならない。
取り組みといっても、あらかたが(薪ストーブ用の)薪材としての加工・販売が主で、残りは細かくチップにしてパルプの材料やボイラー用燃料とするのがほとんどで、積極的な利用という感じからはほど遠いのだが、(交付金などの補助はあるのだろうが)少なくとも経済的になんとか赤字にならずに財源確保が出来ているのであれば、結果的に見れば山主のとっても、森林環境自体にとっても大いに価値はあるのだと思う。
この季刊誌は、現代農業の本の増刊号として出ているのだが、副題として「むら・まちづくり総合誌」とうたっているだけにその他の記事もなかなか読みでがある。
追記:埼玉県は昨日10/8、野生動物(イノシシ、ニホンジカ)の放射性調査で、秩父市浦山で捕獲された「ニホンジカ」の肉から国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を上回る、200ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。
昨年10月以降、県内で捕獲されたニホンジカの食肉の出荷と販売の自粛要請をしているが、引き続き自粛要請をしていくという。(埼玉新聞より)
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環境省・いきものログがスタート … 自然観察/調査・WanderVogel ― 2013/10/11
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アメリカなど海外では実施されているのを見聞きしていたが、いよいよ日本でも(環境省/生物多様性センター 主体で)「生物情報 収集・提供システム」の運用が始まります。
環境省が実施した生物調査データのほか、専門家や地方自治体、全国各地の市民から新たに集めた生物の情報をまとめてデータベース化し、発信・共有するウェブサイト「いきものログ」が 2013年10月15日(火)15:00からスタートします。
このログで出来ることは以下のようなこと、
1:その生物がいつ、どんなところで見られたのかという情報を検索出来る。
2:生物を見つけた日付や場所、写真などの情報を登録することができる。
3:生物の調査活動のための団体を登録して、メンバーの調査活動や情報を投稿することができる。
4:名前がわからない生物を見つけたとき、写真を送って専門家に調べてもらうことができる。
生物を見つけて報告したり団体活動に参加するには、ユーザ登録が必要とのことだが、生物情報の検索だけを行う場合はユーザ登録はいらないということです。
こういう情報収集・調査・提供システムで野生生物の生存情報が共有出来るということは、実際とても大切なことです。
また、こういう取り組みは長く続けることに大きな意味があるものですから、環境省も生物多様性センター事務局も本腰を入れて永続的に取り組んでいって欲しいものです。
いきものログ: http://ikilog.biodic.go.jp
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アメリカなど海外では実施されているのを見聞きしていたが、いよいよ日本でも(環境省/生物多様性センター 主体で)「生物情報 収集・提供システム」の運用が始まります。
環境省が実施した生物調査データのほか、専門家や地方自治体、全国各地の市民から新たに集めた生物の情報をまとめてデータベース化し、発信・共有するウェブサイト「いきものログ」が 2013年10月15日(火)15:00からスタートします。
このログで出来ることは以下のようなこと、
1:その生物がいつ、どんなところで見られたのかという情報を検索出来る。
2:生物を見つけた日付や場所、写真などの情報を登録することができる。
3:生物の調査活動のための団体を登録して、メンバーの調査活動や情報を投稿することができる。
4:名前がわからない生物を見つけたとき、写真を送って専門家に調べてもらうことができる。
生物を見つけて報告したり団体活動に参加するには、ユーザ登録が必要とのことだが、生物情報の検索だけを行う場合はユーザ登録はいらないということです。
こういう情報収集・調査・提供システムで野生生物の生存情報が共有出来るということは、実際とても大切なことです。
また、こういう取り組みは長く続けることに大きな意味があるものですから、環境省も生物多様性センター事務局も本腰を入れて永続的に取り組んでいって欲しいものです。
いきものログ: http://ikilog.biodic.go.jp
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山上の農園(10月)・草刈り … 畑仕事・WanderVogel ― 2013/10/11
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今日は夕方から山上の畑に出て、畑の周りの草刈りをしてきました。ほんとうに雑草は成長が早くて、アッという間にワサワサ生えてきます。
草刈り機を使って、約1時間半ほど頑張って作業するとどうにか周りもきれいになりました。
このところ畑に行くたびにダイコンやワケギなどが目に見えて大きくなってきていて、その成長ぶりを見るのが楽しみになっています。
相変わらず葉っぱのあちこちが虫喰い状態にはなっていますが、先日行った時に青虫をピンセットで一匹ずつ駆除したので、何とか食べ尽されずに済んでいます。
農薬を散布すればそういった手間もいらないのでしょうが、それでは買ってきたものと同じになってしまうので、なんとか手間をかけてでもこのまま無農薬に近いかたちで育てます。
後から種を蒔いたカブやニンジンも順調に芽が出てきています。間引きするのはもう少し先になりますが、これも楽しみです。
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今日は夕方から山上の畑に出て、畑の周りの草刈りをしてきました。ほんとうに雑草は成長が早くて、アッという間にワサワサ生えてきます。
草刈り機を使って、約1時間半ほど頑張って作業するとどうにか周りもきれいになりました。
このところ畑に行くたびにダイコンやワケギなどが目に見えて大きくなってきていて、その成長ぶりを見るのが楽しみになっています。
相変わらず葉っぱのあちこちが虫喰い状態にはなっていますが、先日行った時に青虫をピンセットで一匹ずつ駆除したので、何とか食べ尽されずに済んでいます。
農薬を散布すればそういった手間もいらないのでしょうが、それでは買ってきたものと同じになってしまうので、なんとか手間をかけてでもこのまま無農薬に近いかたちで育てます。
後から種を蒔いたカブやニンジンも順調に芽が出てきています。間引きするのはもう少し先になりますが、これも楽しみです。
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大きなスズメバチの巣(本牧/三渓園) … 自然観察・WanderVogel ― 2013/10/12
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三渓園でのガイドボランティアでの一コマ、重要文化財・旧矢箆原家住宅近くの高いケヤキの木の枝に作られた巨大なスズメバチの巣。
このきれいな模様をした球形の外皮は何で出来ているかと言うと、朽ち木の木質部や周りに生えている木の樹皮をかじり取ったものをだ液と混ぜて作られています。働きバチの強力な顎で細かく噛み砕かれた後、大顎と前肢を器用に使って薄く延ばしながら表面に貼っていき、きれいな球形に形作っていきます。
働きバチはあちこちで巣材となる材料(樹皮)を集めてくるので、材料の違いから外皮の表面には特徴のある貝殻状の模様ができます。また働きバチは巣の内側から外皮を削り取りながら外側に向かって作り上げていくので、巣は丸い形状のままだんだんと大きくなっていきます。
スズメバチの巣の一生は、まず冬を越した女王バチが春先から巣作りを開始するところから始まります。この時期には働きバチの羽化はまだ始まっていませんので、女王バチが単独で飛び回って巣作りをします。
ハチの巣作りが活発になるのは、初夏から秋かけての期間です。コガタスズメバチの場合,産卵から成虫になるまでの期間は約1ヶ月(32日)といいます。(卵で5日間、幼虫で12日前後、蛹で15日前後という感じです)
6月中旬ごろから働きバチが羽化しはじめると巣は急速に大きくなり、9月下旬から10月上旬ごろには最大の大きさになります。巣が大きくなるほどハチの数も増えていき、攻撃的にもなります。(一般的にハチの巣が発見されるのもこの時期で、ハチの被害が増えていくことになります。)
その後、新女王バチとオスバチが羽化し始めると、交尾を終えた新女王バチだけが巣を離れて、木の中や土中で単独で冬を越します。
ちなみに、働きバチは働くばかりで交尾をしないのかというと、働きバチはすべて「メス」ですので新女王バチと交尾出来るわけは無く、その役目だけにその時期にオスバチが生まれます。
新女王バチが子孫を残すために巣を離れると、急速に働きバチの数が減り、活動もほとんどなくなり働きバチも役目(交尾)を終えたオスバチも一緒に死に絶えてしまいます。
こうして、冬ごろにはハチの巣は空き巣になり、一生懸命作った巨大な巣でも1年限りで捨てられることになります。残った巣は、翌年に利用されることはなく、毎年毎年新しい巣が作られていきます。
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三渓園でのガイドボランティアでの一コマ、重要文化財・旧矢箆原家住宅近くの高いケヤキの木の枝に作られた巨大なスズメバチの巣。
このきれいな模様をした球形の外皮は何で出来ているかと言うと、朽ち木の木質部や周りに生えている木の樹皮をかじり取ったものをだ液と混ぜて作られています。働きバチの強力な顎で細かく噛み砕かれた後、大顎と前肢を器用に使って薄く延ばしながら表面に貼っていき、きれいな球形に形作っていきます。
働きバチはあちこちで巣材となる材料(樹皮)を集めてくるので、材料の違いから外皮の表面には特徴のある貝殻状の模様ができます。また働きバチは巣の内側から外皮を削り取りながら外側に向かって作り上げていくので、巣は丸い形状のままだんだんと大きくなっていきます。
スズメバチの巣の一生は、まず冬を越した女王バチが春先から巣作りを開始するところから始まります。この時期には働きバチの羽化はまだ始まっていませんので、女王バチが単独で飛び回って巣作りをします。
ハチの巣作りが活発になるのは、初夏から秋かけての期間です。コガタスズメバチの場合,産卵から成虫になるまでの期間は約1ヶ月(32日)といいます。(卵で5日間、幼虫で12日前後、蛹で15日前後という感じです)
6月中旬ごろから働きバチが羽化しはじめると巣は急速に大きくなり、9月下旬から10月上旬ごろには最大の大きさになります。巣が大きくなるほどハチの数も増えていき、攻撃的にもなります。(一般的にハチの巣が発見されるのもこの時期で、ハチの被害が増えていくことになります。)
その後、新女王バチとオスバチが羽化し始めると、交尾を終えた新女王バチだけが巣を離れて、木の中や土中で単独で冬を越します。
ちなみに、働きバチは働くばかりで交尾をしないのかというと、働きバチはすべて「メス」ですので新女王バチと交尾出来るわけは無く、その役目だけにその時期にオスバチが生まれます。
新女王バチが子孫を残すために巣を離れると、急速に働きバチの数が減り、活動もほとんどなくなり働きバチも役目(交尾)を終えたオスバチも一緒に死に絶えてしまいます。
こうして、冬ごろにはハチの巣は空き巣になり、一生懸命作った巨大な巣でも1年限りで捨てられることになります。残った巣は、翌年に利用されることはなく、毎年毎年新しい巣が作られていきます。
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公園のモミジバフウ(横浜/みなとみらい) … 自然観察・WanderVogel ― 2013/10/13
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所用で出かけたみなとみらい21の公園で見かけたモミジバフウの並木。
漢字では紅葉葉楓と書きますが、カエデではなくマンサク科フウ属の落葉広葉樹です。普通にフウ(楓)というと台湾・中国原産の木を指しますが、モミジバフウというと別名アメリカフウという名前がついている通りアメリカ大陸原産のものをいいます。日本には大正時代に入ってきた木だそうです。
まだまだ暑い日が続いていますので葉の色も緑緑していますが、秋には葉が美しい紅色から黄色に紅葉します。
写真中央に見えるイガイガの丸いものはモミジバフウの実(集合果)です。面白い形をしています。種が出来る頃にはコンペイ糖のような形状で茶色くなって、地面にポトポト落ちてきます。
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所用で出かけたみなとみらい21の公園で見かけたモミジバフウの並木。
漢字では紅葉葉楓と書きますが、カエデではなくマンサク科フウ属の落葉広葉樹です。普通にフウ(楓)というと台湾・中国原産の木を指しますが、モミジバフウというと別名アメリカフウという名前がついている通りアメリカ大陸原産のものをいいます。日本には大正時代に入ってきた木だそうです。
まだまだ暑い日が続いていますので葉の色も緑緑していますが、秋には葉が美しい紅色から黄色に紅葉します。
写真中央に見えるイガイガの丸いものはモミジバフウの実(集合果)です。面白い形をしています。種が出来る頃にはコンペイ糖のような形状で茶色くなって、地面にポトポト落ちてきます。
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品川区大崎でのネイチャークラフトワークショップ … イベント・WanderVogel ― 2013/10/14

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今日は品川の大崎で行なわれた地域イベントの一環で、ある企業主催のネイチャークラフトワークショップに森林インストラクターの仲間と共に参加してきました。
大量のドングリ(クヌギやマテバシイ、コナラなど)と松ぼっくりを集めてきた仲間たちには頭が下がりますが、私は当日のワークショップの手伝いだけでしたのでのんびり参加を楽しもうと思っていました。
ところが、三連休の最終日ということもあって子供連れ家族を中心に大変な人出で、制作指導に当たった私たち「おじさん組」は休む間もなく、入れ替わり立ち替わりの元気な子供たちを前にして夕方にはさすがにヘトヘトでした。
都会でも公園や街路樹など注意してみるとドングリや松ぼっくりなどを目にする機会はあるとは思いますが、日頃の忙しい生活の中ではそういった自然の変化や営みになかなか目が行かずに気づかないものなのでしょう。
スギ丸太をただ切っただけのものやドングリ、松ぼっくりといった何げないものも子供の目からすると興味津々で、そこに絵を描いたり色を付けたり飾り付けたりする創作作業に眼を輝かせていました。
三渓園のボランティアで行なっている大人向けのやや専門的な建物のガイド説明と違って、こういった子供向けのワークショップはかなり体力が必要です。なにしろ子供たちは元気いっぱい疲れ知らずですので、こちらが先にバテてしまいました。
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今日は品川の大崎で行なわれた地域イベントの一環で、ある企業主催のネイチャークラフトワークショップに森林インストラクターの仲間と共に参加してきました。
大量のドングリ(クヌギやマテバシイ、コナラなど)と松ぼっくりを集めてきた仲間たちには頭が下がりますが、私は当日のワークショップの手伝いだけでしたのでのんびり参加を楽しもうと思っていました。
ところが、三連休の最終日ということもあって子供連れ家族を中心に大変な人出で、制作指導に当たった私たち「おじさん組」は休む間もなく、入れ替わり立ち替わりの元気な子供たちを前にして夕方にはさすがにヘトヘトでした。
都会でも公園や街路樹など注意してみるとドングリや松ぼっくりなどを目にする機会はあるとは思いますが、日頃の忙しい生活の中ではそういった自然の変化や営みになかなか目が行かずに気づかないものなのでしょう。
スギ丸太をただ切っただけのものやドングリ、松ぼっくりといった何げないものも子供の目からすると興味津々で、そこに絵を描いたり色を付けたり飾り付けたりする創作作業に眼を輝かせていました。
三渓園のボランティアで行なっている大人向けのやや専門的な建物のガイド説明と違って、こういった子供向けのワークショップはかなり体力が必要です。なにしろ子供たちは元気いっぱい疲れ知らずですので、こちらが先にバテてしまいました。
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最近のコメント