大きなスズメバチの巣(本牧/三渓園) … 自然観察・WanderVogel ― 2013/10/12
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三渓園でのガイドボランティアでの一コマ、重要文化財・旧矢箆原家住宅近くの高いケヤキの木の枝に作られた巨大なスズメバチの巣。
このきれいな模様をした球形の外皮は何で出来ているかと言うと、朽ち木の木質部や周りに生えている木の樹皮をかじり取ったものをだ液と混ぜて作られています。働きバチの強力な顎で細かく噛み砕かれた後、大顎と前肢を器用に使って薄く延ばしながら表面に貼っていき、きれいな球形に形作っていきます。
働きバチはあちこちで巣材となる材料(樹皮)を集めてくるので、材料の違いから外皮の表面には特徴のある貝殻状の模様ができます。また働きバチは巣の内側から外皮を削り取りながら外側に向かって作り上げていくので、巣は丸い形状のままだんだんと大きくなっていきます。
スズメバチの巣の一生は、まず冬を越した女王バチが春先から巣作りを開始するところから始まります。この時期には働きバチの羽化はまだ始まっていませんので、女王バチが単独で飛び回って巣作りをします。
ハチの巣作りが活発になるのは、初夏から秋かけての期間です。コガタスズメバチの場合,産卵から成虫になるまでの期間は約1ヶ月(32日)といいます。(卵で5日間、幼虫で12日前後、蛹で15日前後という感じです)
6月中旬ごろから働きバチが羽化しはじめると巣は急速に大きくなり、9月下旬から10月上旬ごろには最大の大きさになります。巣が大きくなるほどハチの数も増えていき、攻撃的にもなります。(一般的にハチの巣が発見されるのもこの時期で、ハチの被害が増えていくことになります。)
その後、新女王バチとオスバチが羽化し始めると、交尾を終えた新女王バチだけが巣を離れて、木の中や土中で単独で冬を越します。
ちなみに、働きバチは働くばかりで交尾をしないのかというと、働きバチはすべて「メス」ですので新女王バチと交尾出来るわけは無く、その役目だけにその時期にオスバチが生まれます。
新女王バチが子孫を残すために巣を離れると、急速に働きバチの数が減り、活動もほとんどなくなり働きバチも役目(交尾)を終えたオスバチも一緒に死に絶えてしまいます。
こうして、冬ごろにはハチの巣は空き巣になり、一生懸命作った巨大な巣でも1年限りで捨てられることになります。残った巣は、翌年に利用されることはなく、毎年毎年新しい巣が作られていきます。
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三渓園でのガイドボランティアでの一コマ、重要文化財・旧矢箆原家住宅近くの高いケヤキの木の枝に作られた巨大なスズメバチの巣。
このきれいな模様をした球形の外皮は何で出来ているかと言うと、朽ち木の木質部や周りに生えている木の樹皮をかじり取ったものをだ液と混ぜて作られています。働きバチの強力な顎で細かく噛み砕かれた後、大顎と前肢を器用に使って薄く延ばしながら表面に貼っていき、きれいな球形に形作っていきます。
働きバチはあちこちで巣材となる材料(樹皮)を集めてくるので、材料の違いから外皮の表面には特徴のある貝殻状の模様ができます。また働きバチは巣の内側から外皮を削り取りながら外側に向かって作り上げていくので、巣は丸い形状のままだんだんと大きくなっていきます。
スズメバチの巣の一生は、まず冬を越した女王バチが春先から巣作りを開始するところから始まります。この時期には働きバチの羽化はまだ始まっていませんので、女王バチが単独で飛び回って巣作りをします。
ハチの巣作りが活発になるのは、初夏から秋かけての期間です。コガタスズメバチの場合,産卵から成虫になるまでの期間は約1ヶ月(32日)といいます。(卵で5日間、幼虫で12日前後、蛹で15日前後という感じです)
6月中旬ごろから働きバチが羽化しはじめると巣は急速に大きくなり、9月下旬から10月上旬ごろには最大の大きさになります。巣が大きくなるほどハチの数も増えていき、攻撃的にもなります。(一般的にハチの巣が発見されるのもこの時期で、ハチの被害が増えていくことになります。)
その後、新女王バチとオスバチが羽化し始めると、交尾を終えた新女王バチだけが巣を離れて、木の中や土中で単独で冬を越します。
ちなみに、働きバチは働くばかりで交尾をしないのかというと、働きバチはすべて「メス」ですので新女王バチと交尾出来るわけは無く、その役目だけにその時期にオスバチが生まれます。
新女王バチが子孫を残すために巣を離れると、急速に働きバチの数が減り、活動もほとんどなくなり働きバチも役目(交尾)を終えたオスバチも一緒に死に絶えてしまいます。
こうして、冬ごろにはハチの巣は空き巣になり、一生懸命作った巨大な巣でも1年限りで捨てられることになります。残った巣は、翌年に利用されることはなく、毎年毎年新しい巣が作られていきます。
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