初春の三渓園・蓮華院 … 建築の旅・WanderVogel2013/03/17

三渓園・蓮華院
- -
そろそろ桜も咲き出すか、と期待し三渓園に出掛けてきました。
暖かい日差しはまったく春本番という感じでしたが、大池沿いにたくさん植えられている桜の開花には一週間ほど早かったようです。
ただその中にあって、旧燈明寺本堂前の「淡墨桜」だけは満開でした。

太い孟宗竹の竹林の向こうに「蓮華院」という原三渓が茶会を催すために建てた建物が見えます。

あちこちから移築してきた建物の多い三渓園にあって、この建物は三渓自らが大正時代始めに建てた茶室建築になります。
もっとも、原三渓が最初に建てた位置はここではなく別のところだったようで、大戦中に空襲を避けて解体し材料を避難させていていたため、終戦後に再建する際に元の位置ではなく現在の場所に建てられたということだそうです。

外観は素朴な数寄屋造りで、手前に植えられている孟宗竹が三渓が憧れていた京都っぽさを醸し出しています。

屋根の葺き方が変わっていて、繊細なイメージを持つ檜皮(ひわだ)葺きや杮(こけら)葺きの多い三渓園の建物群にあって、この蓮華院だけは木賊(とくさ)葺きという いくらか重厚な葺き方で葺かれています。

板葺き屋根で使う材料はどれも同じで、油分があって水に強い、桧(ヒノキ)や椹(サワラ)、槙(マキ)などの木を使いますが、葺く板の厚さでその呼び名が変わります。

薄い板で葺くものから順に「杮(こけら)葺き」板厚は2〜3mm程度、「木賊(とくさ)葺き」板厚は4〜7mm程度、一番厚い板で葺くのを「栩(とち)葺き」といって板厚は10〜30mmにもなります。

ちなみに「檜皮(ひわだ)葺き」とはその名の通り「檜(ヒノキ)」の樹皮の部分だけを剥いで板状にしたもので葺かれています。

以前のblog:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2013/01/08/

アクセスカウンター