母校のワンゲル現役部員との交流 … WanderVogel2013/04/02

ワンゲル現役部員交流
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嬉しいことに母校の現役部員との交流会となった昨夜のワンゲルOB役員会

社会人になり忙しくなってくると、OB会で行なういろいろな行事に参加出来るヒマな(?)OBも少なくなってきて、名簿上では軽く100名を越えるメンバーがいるはずなのですが、なかなか足並みが揃いません。

ですからOB役員会と言ってもだいたいいつも集まれる役員は私を入れて3名が限度で、この少人数でOB会を引っ張っていくのはなかなかしんどいものがあります。昨夜の役員会には現役部員がたくさん集まってくれて、急遽親睦会となりました。

会議の席では、今年は現役部員と山行コラボをしっかりやっていこう!ということで意見が一致し、ロートルなOB役員としては一気に盛り上がりました。

とりあえず手始めは、毎年参加しているロッククライミングと沢登り、ボッカ山行へのOB参加は決まりました。
縦走など体力勝負の山行参加は年寄りOB達には荷が重いでしょうが、ロックや沢ならばまだまだ現役には負けないと豪語するOBもいるでしょうからね。

世附川/金山沢・春のフライフィッシング … FF・WanderVogel2013/04/04

ネイティブヤマメ
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西丹沢の世附川本谷上流部は水ノ木橋手前で大棚沢と本谷に分かれ、本谷の林道をさらに30分ほど歩いた先で本谷は水の木沢と金山沢に分かれます。

今日は世附集落から延々2時間以上も本谷の林道と水ノ木林道を歩いて、金山沢と樅ノ木沢の合流点 樅ノ木橋から入渓し沖ビリ沢出会い付近までの金山沢を釣り上がりました。

快晴で穏やかな春の一日、誰もいない静かな渓流に身を置いて真剣に渓魚と向き合い、大いに楽しむことが出来ました。
ここまで上流域まで登ってくると、渓流魚(ヤマメ)の姿も多く目に付きますが、釣れるのは昨年/今年 この沢で生まれたばかりという感じの4寸〜5寸クラスのチビヤマメばかりです。

水温も温かくなってきているので、春の渓流らしく流れのヒラキや落ち込みのカタにちゃんと定位して、流下してくるエサを狙って補食しています。
フライサイズには少しシビアな感じでしたが、ここぞというポイントにうまくドライフライを落としてやると、(百発百中)スーッと浮いてきてひったくるようにくわえていきます。

今日の当りフライは、#18番のフックに細身のダビング材、パラッと軽く巻いたハックルの薄い茶色のパラシュートフライでした。

10匹以上釣り上げましたが、(サイズこそ小さいものの)どの魚も本当にきれいなネイティブのヤマメでした。

春の丹沢渓流・世附川/金山沢 … FF・WanderVogel2013/04/05

世附川金山沢上流
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西丹沢世附川上流部も4月に入りやっと春を迎えた、という感じでした。
(もちろんこんな上流域でも、土砂崩れの傷跡や流木はあちこちで目に付きますが…)

木々のほとんどは枝先の固い芽がやっとほころんできたかなという状態で、真っ先に咲く山桜の花を除いては全体的にまだまだ冬色に包まれていますが、流れる水はだいぶぬるんできていて、確実に「春」が来ていることを感じさせます。
渓魚達も流れの緩やかな瀬やヒラキに出て、流下する川虫を盛んに補食しています。

写真の何段もの小さなプールにはそれぞれに、チビヤマメが数匹ずつ定位してエサを待っている姿を見ることが出来ます。

フタバカゲロウやユスリカなども水面で盛んにハッチをしていて、こういう場所では注意深く水面を観察するとヤマメのライズが見られます。

そこには毎年繰り返される、生命力溢れる春の渓流の姿があります。

柔らかくて力強い沢水の流れ、芽吹く直前の精一杯の力をため込んだ木々の枝先、山の全てが生気に満たされる季節です。

初春のソロトレッキング … WanderVogel2013/04/08

初春のソロトレッキング
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私の最近の山歩きは、日本でも海外でも一人で行くことがほとんどだ。もちろん源流域の釣行も一人で出掛けて行く。

しかも、他の登山者や釣り人に遭遇することなど滅多に無いようなマイナーなコース、沢を好んで選ぶからか 山中では本当に人に会わない。
ただ黙々と一人 歩くことになるが、目に入る自然の景色は饒舌で、四季折々に見せる変化は見飽きることはない。

雨の山も情緒があって嫌いではないが、やはり眩しい朝日を浴びて歩くのは何とも気持ちの良いものだ。
高い山は目に入る景色もダイナミックで素晴らしいが、この時期、特に初春の低山・里山は山全体が柔らかい生気に包まれて、力強い生命力に満ち溢れたパワースポットとなる。

新緑の三渓園・聴秋閣 … 建築の旅・WanderVogel2013/04/10

新緑の聴秋閣
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「亭榭(ていしゃ)」と呼ばれる橋上から見る、新緑をバックにした「聴秋閣」
(榭という漢字は「屋根のある東屋」を指すが、確かにこの橋の中央には屋根を持ったあずまや風のものが付いている。)

秋の紅葉の中に溶け込む姿が美しいことから、三渓から聴秋閣と名付けられたというが、バックの自然の山水を模した新緑の季節もまた素晴らしい。

今日は三渓園に建っている建物がメインではなく、園内に植えられている数十種類の樹木や草花を観察する会に参加して、この季節を特徴づける草花を解説してもらいながら見て回りました。
桜の花の季節も終わり、水辺に咲くショウブやカキツバタなどが咲く前のこの時期に見られるものは、湿気のある土地に咲くシャガやキランソウ、リュウキンカ、コウチャクソウ、シジミソウなどの草花です。

珍しいところでは少し不気味な色/姿をしているウラシマソウなんていう花も見頃を迎えていました。

といっても、建築設計を生業にしている私としては、眩しいほどの新緑の中に建つ数々の名建築を眺め歩くこと、これこそが何と言っても一番の贅沢でした。

以前のblog:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2013/03/17/

里川ではおなじみのシャガの花 … WanderVogel2013/04/11

シャガの花
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里に近い小川の岸辺でこの時期に可愛らしい花を付けるので、春の里川釣りではおなじみの、シャガ(射干・著莪)の花です。
写真は昨日(4/10)行った「三渓園」で撮ったものです。

白い花弁に紫のラインの入った可愛らしい清楚な花で、アヤメを小さくしたような姿です。写真のように、群生して咲くことが多いので川辺では特に目立ちます。
川辺だけでなく、林道の日当りの悪い湿った杉林の斜面などでも見ることがあります。

もとは中国原産で、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物だそうで、山に自然に自生しているというよりは、人が介在して広がってきたという背景があるようです。

東京都のレッドリストの準絶滅危惧種に指定されています。

里山歩きでよく目につくキランソウ … WanderVogel2013/04/11

キランソウの花
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春の里山歩きではスミレなど他の野草に混じって咲いているのを見かける「キランソウ」(昨日行った「三渓園」で撮ったものです。)

「地獄の釜の蓋・ジゴクノカマノフタ」という別名が付いていて、全草に薬効があり天日乾燥させて煎じて飲むと咳止めや解熱・下痢止めの生薬として古くから使われていたようです。
茎や葉には虫刺され・かぶれ止めとしての薬効があり、山でアブなどに刺されたときには、手ですり潰して患部に塗ると良いといいます。

漢字名の「金瘡小草(きんそうしょうそう)」は漢名(中国での名称)。

浦安市堀江の旧浜野医院(昭和二年/1927年) … 邸園/文化財保全・HM2013/04/12

浦安市堀江/旧浜野医院
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第三者監理の現場への行き帰りにいつも前を通って眺めていた、浦安市堀江の旧浜野医院の修景工事がやっと終わったようです。
この辺りには(前にblogにも書いた)明治2年築の民家「旧宇田川家住宅」や、江戸末期築の茅葺き屋根を持つ漁師の家「旧大塚家住宅」など浦安の民家建築が多く残されています。

この医院は昭和2年に建てられたものだそうで、この辺りでは当時としては珍しかった(イギリス風の意匠を持つ)洋館建築になっています。洋館部分は医院として、つい最近までずっと使われ続けて来たということです。
洋館の向こう側に平屋の日本瓦の和館(先生の住まい?)がくっ付いていますので、正確には「洋館付き和風住宅」と呼ぶのが正しいのかもしれません。裏手には江戸川の支流の「境川」が隣接して流れています。


先の戦争のじゅうたん爆撃で、東京や横浜の主要部は全て焼き尽されてしまったかのような錯覚を覚えますが、実際にはこういった(その地域にとって)文化的価値のある「普通の」建物が次々と消えていった最大の原因は、バブル経済や再開発ブームといった ごく最近の、なりふり構わぬ(税制を含めた)経済活動が一番大きな要因と言えます。
よく思い起こしてみると一昔前(30年~40年前)までは、こういった昭和初期の「洋館の医院」は割と日本中あちこちに残っていました。

戦後一貫して行なわれた不毛な歴史教育のせいで、基礎教育では近代史の授業はまったく組み入れられず、明治維新から大東亜戦争敗戦までの日本の歴史/文化/思想について、正しく教えられずに今に至ってます。

明治から現在に至るごくごく近い期間に起こったこと、日本/アジアを取り巻く社会情勢、その時に先人達が思い描いた理想や思想/芸術などを正しく理解できなければ、時代はつながっていきません。
そして、時代の継続性/同時代性といったものをしっかり頭で意識しなければ、人はこういう建物にも興味を示さなくなります。

最近ようやく 日本の近代史、地方の持っていた独自文化を見直そうという気運が少しずつ出来てきていて、こうした明治/大正から昭和初期の町並みや建物を保存/活用していく試みがあちこちで始まっています。
(それに対して少ないながらも国や自治体などから予算が付くようにもなってきていますので、日本全体としては良い方向に向かっていると思います。)

文化/芸術と歴史認識というこの二つの事柄は、一見あまり関係なさそうに見えますが、実際には密接に関係していて、前者を深く知るにはそれが造られた時代性、取り巻く社会情勢、造った人の想いを理解する などの「アナリーゼ」は絶対に欠かせないものです。

それこそが日本人の、日本国の「アイデンティティー」そのものなのですから。

建物の保存/活用の話題から、話しが横道にそれてしまった…つづく…

MOTO LAVOROで車検、ついでに見学 … WanderVogel2013/04/13

モトラボロにて
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愛車 モトグッツィ(FURIA)の車検です。
写真はエンジン分解整備中の神宮司さんのレース車 V7スポルト

「2年で、たった3千キロしか走っていませんよ」と神宮司さんに言われてしまった。
はい、確かにこの2年間は仕事とボランティア活動と山歩きと渓流で超忙しくて、バイクには全然乗っていませんでしたよ。

まあ、乗っても乗らなくても車検のたびに定期的に交換する部品などがあって(買ったときも高かったが)維持費もそれなりに掛かる高いおもちゃですから、もっとしっかり乗らなきゃね。

白毛門に登り谷川岳の岩稜を一望する … WanderVogel2013/04/14

白毛門登山20130414
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雪が残っているうちにと、谷川岳の真向かいに立つ「白毛門」に登り、朝日に輝く「谷川岳」「一ノ倉岳」を見に行きました。
早朝6時に登山口駐車場で準備をして、6:30から登り始めました。(早朝というわりにのんびりした出発です。)

登山口から湯檜曽川を渡ってすぐに尾根に取付き、まっすぐ直登して稜線まで一気に突き上げて行きます。
朝から快晴で風もなく気温も上がってきて、松ノ木の頭まで登るまでに一汗かいてしまいました。
白毛門までの尾根上(写真手前側)にはまだたくさん雪が残っていて、ストックをピッケルに持ち替えてアイゼンを付けての歩きになります。

こんなに良い天気でしかも日曜日だというのに、今日は登る人も少なく、360度見渡せる感動的な景色を独り占めにしながら、雪を噛むアイゼンの音だけが耳に入る静かな山行になりました。

正面が谷川岳、少し右の岩稜が一ノ倉岳、左下から谷川岳に向かって斜めに延びる尾根が西黒尾根です。
西黒尾根から右にマチガ沢、東尾根、一ノ倉沢、一ノ倉尾根と並んでいるのがきれいに見えます。

コースタイム:(登り3時間、下り2時間の気楽な日帰りコースでした)
登山口駐車場(6:30)~松ノ木の頭(8:45)~白毛門山頂(9:30)~休憩(10:00)下山開始~登山口駐車場(12:00)

地図=1/25,000:茂倉岳、水上

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