神武寺・池子の凝灰岩石切り場跡 … 自然観察・WanderVogel2015/12/18

神武寺・池子の石切り場跡
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自宅近くの駅「六浦」から一駅目(時間にして3分程度)の「神武寺・じんむじ」という駅で降り、10分も歩くと神武寺裏参道入口に着く。入口と言っても特別なものがあるわけではなく、小沢の出合いという感じで裏参道は始まる。

裏参道から少し外れて、この季節でも膝丈まで生い茂った草をかき分けて行くと、戦時中の防空壕の入口のような構造物が見えてくる。

明治末から大正時代に盛んに切り出された石切り場の跡です。切り出されていたのは灰褐色の凝灰岩で、「池子石」と呼ばれて川の護岸や垣根、井戸などに利用されていたといいます。石切り場の天井の高さはゆうに10m~12mはありそうです。
そんな跡を散策?しながら、参道をさらに登っていきます。

裏参道は小沢に添うように続いています。この沢でモクズガニを見たことがあるのだが、海まではちょっと距離があるが、こんな小沢にもいるんだなぁ。

神武寺のある山一帯ももちろん同じ凝灰岩で出来ていますので、あちこちに(山の頂上でも)石切り場があります。

ところどころに鎌倉時代に掘られた「やぐら」と呼ばれる岩窟墓が穿たれていますが、数百年の年月で半ば埋もれてしまっています。

裏参道は人に出会うことも無く、小沢の流れを聴きながら気持ち良い時間を過ごすことが出来ます。ゆっくりと神武寺まで登ったら、そこから尾根伝いに鷹取山まで見晴しを楽しみながら歩き、追浜方向に降りて自宅まで歩いて帰りました、とさ。

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