お正月準備も整った瀬戸神社・金沢八景 … 文化探訪・WanderVogel2015/12/29

瀬戸神社、大晦日の茅の輪くぐり
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今年最後の建築検査を終えて、陽のあるうちに金沢八景駅に戻ってきました。
駅から海に向かって左手に「瀬戸神社」は建っています。

鎌倉時代、鎌倉幕府の海運・交通を支え、栄えた六浦(むつら)の海の神を祀っています。
もともとこのあたりは海上にあたり、入り江の瀬戸(狭い海峡)になっていて、干満時には急流となって海上交通の難所であったようです。そんなこともあって、5~6世紀の頃から海の神を祀っていたようです。

また、社伝では、1180年(治承4年)、鎌倉に入った源頼朝が信仰していた三嶋大社を勧請したと伝えられ、今の瀬戸神社はそれを起源としているのだといいます。
神社の正面、国道16号線を挟んで、平潟湾に飛び出すように造られた小さな「琵琶島」と海の上の細い参道で結ばれています。


瀬戸神社ではすっかりお正月の準備「茅の輪」が出来上がっていました。
説明書きには、茅の輪くぐり(茅輪神事)は、正月から半年間の罪穢れを祓う夏越しの大祓えで執り行われ、茅草で作られた大きな輪をくぐると疫病や罪が祓われるとされています。
瀬戸神社ではこの「茅の輪くぐり」を半年に一度の御祓え(おはらえ)の神事として、大晦日と夏の年2回 執り行なわれています。
6月に行なわれるのは「夏越大祓(なごしのおおはらえ)」と言って、暑い夏を健康に過ごせるようにと祈ります。瀬戸神社も多くの人がお参りにきます。


茅(ち)とは「かや」とも読みますが、ススキ、チガヤ、スゲなどの総称で、茅葺き材として使われます。
この草で輪を作り、その輪の中をくぐり越すことで、罪や穢れを取り除き、心身が清らかになるといいます(本当かどうかは解りませんが…)ので、早速くぐり抜けてきました。

少しは心身が清められたでしょうかねぇ?

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