マレーシアの奇妙な建物の正体とは?2008/10/07

マレーシアのツバメマンション
マレーシアのペナン(penang)からイポー(ipoh)への移動中に、写真の用な奇妙なRC造の背の高い建物がチラホラ目につきました。
1階は人が入れるような造りになっていますが、2階?から上は換気口はあるにしても、窓もなくただただコンクリートの壁が立ち上がっているだけです。
なんでしょうか?

答えは「イワツバメのための住処(アパート)」です。

何年か前にマレーシア中央部の原生林に大きな山火事があって、そのせいでそこに棲んでいたイワツバメが大挙して村に移り住んできたといいます。イワツバメは誰でも知っている「ツバメの巣」の作り手です。
ちょっとお金に余裕のある人の間では、このツバメマンションの商売は大変魅力的な商売のようです。
実際はこのマンションをつくっても、イワツバメが気に入ってくれて棲んでくれるかどうかはまさしく「賭け」でしょう。したがって、住人(イワツバメ)付きでマンション自体を売買することが流行っているようです。
中は真っ暗で、それこそツバメの棲む環境である洞窟を模しているといいます。もちろん内部の掃除などは人間が管理しています。ツバメはここでツバメの巣を作り、鄙を育てて自立させたところで収穫となるのだそうです。そしてまたツバメはせっせと巣作りを始める、という具合です。

イワツバメは朝に巣を離れ、夕方に戻ってくるそうです。夕方のになるとスピーカーからツバメの鳴き声を流して、帰ってくる場所を知らせているのだと言っていました。
収穫されたツバメの巣は純白のきれいな巣でした。

ツバメの巣はマレーシアの有名な特産品になっています。マレー半島でもボルネオでもツバメの巣は取れます。
とても高価なツバメの巣は、世界中の高級中華料理店で消費されます。
(僕は食べたことありませんけどね…)


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