金沢・兼六園の成巽閣の杮葺屋根 … 印象に残る建築2011/04/19

杮葺き屋根
- -
兼六園の隣に「成巽閣・せいそんかく」という、江戸時代末期に建てられた前田家奥方御殿が建っています。

兼六園側から入ると、赤門と呼ばれる御城への通用門から入ることになります。


つい半月前の3月末に屋根の杮葺き(こけらぶき)が完成したということで、この時期だけのとてもきれいな状態の板葺き屋根を見ることが出来ます。


日本の屋根葺きには一般的に茅葺き(かやぶき)、杮葺き(こけらぶき)、檜皮葺き(ひわだぶき)、瓦葺き、銅葺きの5種類です。

邸宅建築(寝殿造り、書院造り)の屋根には、檜皮葺き、杮葺きが多く用いられ、民家には木羽葺き(こばぶき)の上に丸い石を置いた屋根が一般的でした。

上の写真では、新しく葺かれた杮葺き(こけらぶき)屋根と、黒い瓦葺き、緑青色の銅葺きの3種類の屋根が見えます。

ちなみに檜皮葺き(ひわだぶき)は漢字の通り、ヒノキの皮を剥いで使いますが、杮葺き(こけらぶき)は漢字のカキではなく、サワラや杉板を手割りした板(3mm厚)のことで、それを材料に屋根を葺いていきます。


成巽閣のこけら葺き屋根はサワラ(椹)板を使って、3cm間隔にズラして重ねて葺いています。

とてもきれいに葺かれていて、この状態の美しいこけら葺き屋根を見ることが出来て良かった。
幸運でした。


アクセスカウンター