なんとも可哀相な名前・ヘクソカズラ … 自然観察・WanderVogel2014/08/05

ヘクソカズラの花
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家のフェンスに絡み付くヘクソカズラのツルと花。

何ともかわいそうな名前ですが、一度聴くと忘れられない名前です。
名前の持つインパクトから言えば、オオイヌノフグリと双璧を為すくらい気の毒な命名です。

アカネ科ヘクソカズラ属のツル性多年草で、油断しているとどこでも生えてきます。このように家のフェンスにからみつくのも得意な雑草です。

その名の通り、葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名が付いたのですが、古名はもっとストレートで、クソカズラ(糞葛・屎葛)と呼ばれていて、万葉集でもクソカズラと詠まれているほどです。

ただ、匂いに関しては個人差があり、臭いと感じない人もいるので、一概に「臭い草」ということは出来ないと思うんですが…。

このヘクソカズラ、別名はヤイトバナ、サオトメバナとも呼ばれます。
ヤイトというのは「お灸」のことで、今はあまり馴染みがないが、僕の年代では何かというと「お灸」をやらされたものです。
花の色・形がちょうどお灸の跡に良く似ています。

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