丹沢の山中/杣道にひっそりと祀られている・馬頭観音 … 山歩き・WanderVogel2015/10/27

丹沢山中の馬頭観音
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前にも書いたが丹沢の山中・杣道や古道の峠道には要所要所に「馬頭観音菩薩」が祀られています。

明治・大正、昭和の始めまで木材や柴、炭、山菜などを運ぶ馬、駄賃稼ぎのために使った馬たちの供養のために建立したものなのでしょう。
杣人の手で祀られたこうした「馬頭観音」像は、仏教の本来の意味合い(観音菩薩の変化身のひとつ)からは少し違ったものに変化していきました。
家族同様に大切にしている馬の無病息災を願い、また、苦労をともにした馬への哀悼を込めた供養塔の意味合いが強い。

写真のこの観音様、静かに目を閉じるお顔の上に馬の頭が乗っているのが見えます。

丹沢山中には今でもうっすらと古道の面影の残る道跡を見つけることがあります。

何かに引き寄せられるように、そういう古道を歩いてみると、フッとしたところでこんなかたちをした馬頭観音像に出会うことがあります。

馬頭観音:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2015/02/02/

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