性善説では解決しない問題2008/01/03

昨年はさまざまな偽装問題で暮れた一年であった。どの業界でも偽装がありそれが発覚した年であったが、考えてみると「偽装があった」のではなく「偽装が発覚」した年であったというべきであろう。偽装やごまかしはずーっと存在していたが表面化しなかっただけのことなのだ。今年もこれからもずーっと偽装はある。解決方法は性善説に頼るのではなく常に「監視」をすることであろう。偽装する側にメリットが一つもなくても偽装は起きてきた。加えて作る側のモラルやコンプライアンスの認識が決定的に欠けていた。作る側にその姿勢を100%求めてもたぶん裏切られるだろう。一般の消費者(住宅取得も同じ)も「安い」の裏側には常にそれ相応のリスクがあることを認識しなければならない。大手という「ネームバリュー」も、老舗という「ブランド」も時には裏切られる。
建築の世界においては、設計者は常に性善説の上に立っていることを誇りとしていたが、一般にはそれもなんだか危うくなってきた……。
身の回りでは今年は積極的に不正やごまかし・技量不足を廃絶していこうと思っています。設計者も施工者もエンジニアとしての「勉強」が大切だ。設計者としてのプライドは真摯な姿勢から生まれるものだ。

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