三渓園・ネムノキの果実(豆) … 自然観察・WanderVogel2014/08/02

ネムノキの豆
- -
今日は三渓園・旧矢箆原家住宅でのガイドボランティアに行ってきたが、全く暑い一日でした。

猛暑の中でも来園者はけっこういて、日本人と外人さんとは半々くらいの比率です。
特に、重厚な茅葺き屋根の民家は独特の雰囲気があり、民家自体これ1棟しかないこともあって、外国人には人気の建築物です。


この時期、ハスとサルスベリとムクゲ以外には花らしい花もなく、陽炎が立つくらいに暑い夏は、池や小川があるとはいえ園内を一周するだけでもみなさん汗だくです。

ネムノキの花ももうとっくに終わっていて、花のあとには細長い扁平の実がいくつもぶら下がっていました。マメ科の木ですから果実は当然「豆」です。
花の方はマメ科に特徴的な蝶形花とは大きく異なっていて、花弁の目立たないブラシ状の花なのですが、果実はやはり「豆」なんですね。(まあ、あたりまえだな…マメ科なんだから)

ネムノキの仲間ではアカシアやアラビアゴムノキ、(草本では)オジギソウなどが同じマメ科アカシア亜科に属します。
ニセアカシアはというと、マメ科ハリエンジュ属なので同じマメ科ではあるが、属が違うので仲間とは言えないな。

ネムノキは日本の山地に自生している固有種です。陽樹であり、荒れ地に最初に侵入する いわゆるパイオニア的樹木のひとつです。
大水が出て、川の両岸が削られた跡なんかで、最初に見かける木のひとつです。もちろん成長も早く、瞬く間に大木化します。

三渓園内でも、陽の当たる水辺脇などをよく見てみると、何本かの幼木が育っているのを見ることが出来ます。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/08/02/7404763/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。

アクセスカウンター