旧矢箆原家住宅に飾られている軒菖蒲 … 三渓園ボランティア・WanderVogel2015/04/24

軒菖蒲
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茅葺き屋根の旧矢箆原家住宅では五月の飾り付けとして「軒菖蒲」をしています。
写真の軒先に取り付けられている菖蒲の葉とヨモギの葉がそれです。

小上がりに置かれた案内プレートにはこう書かれている。
「菖蒲は、花を観賞する花菖蒲とは別の種類で、根元や茎に芳香があり、薬用としても利用される植物です。
五月五日の端午の節句には、昔からこの菖蒲を使って、邪気をはらい魔除けとする風習が広く行なわれてきました。一般に良く知られているのは菖蒲(しょうぶ)の葉を浮かべた風呂に入る“菖蒲湯”(しょうぶゆ)ですが、蓬(よもぎ)の葉とあわせて屋根に投げあげたり、軒に吊るしたりするこの軒菖蒲も昔はよく見られた光景でした。」


軒菖蒲は今ではなかなか目にする機会もありませんが、菖蒲湯は銭湯などでは行事として良く行なわれていますし、一般の家庭のお風呂でもすることがあると思います。
昔からの風習や習慣というのは、それなりにきちんとした理由やいわれがあるものです。
こうゆうこともそうですが、季節感のある昔からの風習というのは、普段からよほどしっかりと意識していないと、いつの間にか廃れて忘れ去られてしまうものです。
気を付けなきゃ。

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