針葉樹林の足元でひっそりと咲くバイカオウレン … 自然観察・WanderVogel2015/05/04

バイカオウレン
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昨日の南アルプスの山歩きのスナップ写真:バイカオウレン

出発地点の標高1,100mから2,000m付近では、シラビソ、トウヒといった樹林帯の中でもすっかり雪が消え、足元を良く観察すると様々な花が咲いています。
その中でもひときわ小さく、うっかりすると見過ごしてしまいそうなのが、バイカオウレンです。

まわりのコケ類と比較しても大きさが解りますが、花の直径は12mmほどです。褐色の花茎と5枚に分かれた光沢のある小葉を持つのが、バイカオウレンの特徴です。
調べてみると面白いことに、白い花弁に見える5枚の花びら状のものは実は萼片(がく)で、中心から広がった5枚の小さなものが本当の花弁なのだそうです。

こうして花を探しながら樹林帯を歩いていると、あっという間に時間が過ぎていきます。

青木鉱泉から鳳凰小屋まで(距離=9km、標高差=1,280m)登るのに要した時間が、8時間30分も掛かった原因は、後半に少しバテたこともあるのだが、花や樹木を観察したり写真を撮ったりしたことも要因のようです。

でも、それが今回の山歩きの楽しみのひとつでした。
丹沢の樹林帯とはひと味もふた味も違った個性的な樹林歩きを堪能しました。

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