暖かい陽射しを浴びるキブシの冬芽(花芽) … 自然観察・WanderVogel2016/01/09

キブシの冬芽・花芽
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これも畑の脇に植わっているキブシの冬芽(花芽)

キブシも神奈川県の里山などで良く見かける樹木です。日本固有種で雌雄異株の落葉低木の樹木です。
いわゆるパイオニアプランツですので、陽当たりの良い斜面や川沿いの開けたところにいち早く取り付いて成長する性格を持っています。

キブシは漢字で書くと「木五倍子」と書きます。
五倍子(ごばいし)と書いてフシと読みます。ですから、木+五倍子でキブシと読むという訳です。五倍子(フシ)とはもともとはヌルデに寄生する虫こぶのことを言い、タンニンを多く含むので、薬として使ったり、染料やお歯黒の原料として使ったりしました。
キブシはその五倍子の代用として使われることがあったことから、このように呼ばれるようになったといいます。

3月から4月にかけて花芽の蕾みが大きく膨らんで来るようになると、フジ(藤)の花のように垂れ下がって小さな花をたくさん咲かせます。
葉の出る前に、やさしい黄色い花をのれんのようにたくさんぶら下げるので山中にあってもかなり目立ちます。

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