ジョムソン街道・ムクティナートの光景 1984 … WanderVogel2012/05/14

ムクティナート・ジョムソン1984
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今日の朝、ポカラ発ジョムソン行きのアグニエアの飛行機が墜落したというニュースが入ってきました。

ポカラ(900m)という町からジョムソン(2,743m)村までは、片道 歩いて7日から10日程度の道のりです。
私が行った1979年でも1984年でも、このルートは全線歩いて行くしか方法はなかったのですが、今では飛行機(プロペラ機)やバス、ジープなどでも行くことが出来るようになったと言います。

カリガンダキ(黒い川)という川沿いに開ける荒涼とした河原をひたすら遡ったところにジョムソンという村はあります。
ここはルートは、古くはチベットとインドをつなぐ隊商の交易道として大層栄えた道でした。

ジョムソンという村自体は特別何もないのですが、そこから2日ほど歩くとムクティナート(3,798m)というチベット仏教とヒンドゥー教の聖地があります。
ですから、この道は周辺のチベット仏教徒やインドからのヒンドゥー教徒たちもお参りに押し寄せる「巡礼の道」ということにもなります。

ムクティナートからトロン・パス(5,415m)というコル(鞍部)を越えるとアンナプルナ山系の北側に出て、マナン、ピサンといった村々へとつながっています。
また、ジョムソンとムクティナートのちょうど中間のカグベ二村から、さらにカリガンダキ沿いに遡ると神秘の国「ムスタン王国」に行くことが出来ます。

ムクティナート周辺には写真のような荒涼とした景色が広がっていました。
標高は4.000m近いので周りには樹木も草もありません。
周囲を取り囲む 雪を頂いている山々は軽く7,000mを越えています。

以前のblog:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2012/03/08/

・・・不定期に つづく

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