三渓園・シロモジの黄葉 … 自然観察・WanderVogel2013/12/04

シロモジの黄葉
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三渓園内の黄葉したシロモジの葉っぱ。
春草盧(茶室)の隣に設えられた待合いの脇に植えられていますが、これが意図して植えられたものなのかどこからか紛れ込んできたものなのかは定かではないそうです。

シロモジの名前の由来は、樹皮に黒い斑点がある(同じクスノキ科クロモジ属の)クロモジに対して、幹が白っぽいことから付いた名前です。

シロモジの葉はクロモジと違い三裂(まれに五裂したり、避けない場合もある)するので、どちらかと言えば(同じクスノキ科クロモジ属の中でも)ダンコウバイの葉に似ています。花は同じクスノキ科のアブラチャンやダンコウバイとよく似ていて、春になると葉が出るより先に、黄色い可愛らしい花を枝先に付けます。
ですから、葉が出ないと私にはなかなか判別が難しい。

シロモジの木は特に何かに適している材というわけでもないようですが、材自体が強靭なことから杖の材料などに使われるようです。クロモジの方はお茶の世界となじみが深い木で、材自身から良い香りがすることから茶道で使う高級楊枝の代名詞にもなるほどです。

ちまたでは、楊枝はクロモジ、杖はシロモジ、カンジキはアブラチャン(が適している)と言われるそうです。

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