大雪後の庭のキンカン … 自然観察・WanderVogel2018/01/23

庭のキンカン
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庭に生えているキンカンの木。今年もけっこう大きな実が付いた。

昨日午後から降り出した雪は横浜南部でもけっこうな降りが続き、昨夜遅くに庭を見たら降り積もった雪の重みでキンカンの枝が折れるほどだった。
気温は朝方氷点下近くまで下がったようだが、朝見た時には枝に積もっていた雪はあらかた消えていた。
幸い枝も折れず、実の落ちることなくホッとした。

比較的雪が積もることの少ない金沢八景でも、昨夜は10cm弱くらいの重たい雪がしっかり降り積もっていた。
年に1~2度の稀な積雪ということもあって、昨夜の16号線は交通渋滞を起こしていた。
走る車のタイヤを観察して見ると、ノーマルタイヤらしい車もけっこういるようだ。特に、車重の軽い軽自動車はあきらかにタイヤが滑って空転しているのがわかる。
危ないなぁ。

歩道には雪で滑りやすい標識ブロックが敷設されているのにもかかわらず、自転車に傘を差しながら乗り、けっこうなスピードで走っている輩もいる。そういう輩はいったい何を考えているのだろうか??
転ぶんなら周りの人を巻込まずに、見せしめを兼ねてひとりでハデにひっくり返って欲しいものだ。

雪の歩道で転んで運ばれる人がいるのだろうか、救急車のサイレンがあちこちで聴こえた。

モモタマナの木:ボルネオ・マヌカン島 … 自然観察・WanderVogel2018/01/21

モモタマナの穂状花序
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昨日書いたモモタマナの果実、旅行の写真を見直してみると海岸に生えるモモタマナの木を写した写真が何枚かあった。

写真はサピ島ではなく、その隣にあるマヌカン島の海岸での1枚だ。
モモタマナ(シクンシ科)という木は海岸の砂地の上に生えている大木なのだが、背が高いというよりは横に大きく広がった樹形をしている樹木だった。
葉っぱは写真のように1枚1枚がが大きくて、枝先に輪生のような形で付いているのが特徴だった。

netでは、標準和名である「モモタマナ」の他に、特に沖縄地方では「コバテイシ」という名前で呼ばれることが多いと書かれてあった。
ボルネオの現地では何と呼ばれているのか。は聞き忘れてしまった。

ちょっとでも波風が高いと簡単に海水を被ってしまいそうな位置に生えていたのが異国情緒を感じさせてくれた。
大きく横に広がった木の下はちょうど良い日陰を作ってくれていて、海岸に降り注ぐ強い南国の陽射しを遮ってくれて心地良かった。


写真の中央に見えるのは穂状花序の状態をしたモモタマナの蕾みなのだが、netには花期は5月~7月と書かれていた。
ボルネオは沖縄と違い年がら年中暖かいので、花期の時期も少し違うのかもしれない。10月でこの状態なのだから、開花はもっと早そうだ。

うまく結実すると、穂状花序のひとつひとつが下記の果実(種子)になるわけだから、実が付く時期には(クルミの実のように)鈴なりになる。

さらにnetで調べてみると、大きな傘のような樹形から「Umbrella Tree」という別名が付けられているとか、その果実の種子がアーモンドのような味がすることから「Trepical Almond」とも呼ばれている、と書かれていた。さらに葉っぱは「伝統薬」とされ、絹や綿を染める「染料」としても利用されるなど、けっこう人の役に立つ樹木だというのがわかる。


沖縄から小笠原諸島、東南アジア、ミクロネシアからアフリカ大陸にかけての亜熱帯・熱帯地方全域にその分布は広がっていて、各地で役に立つ「良木」として利用されているのだろうな。
などと想像してみる冬の一日であった。

南の島の果実・種子:ボルネオ島・サピ島 … 自然観察・WanderVogel2018/01/20

南の島の果実・種子
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昨年10月に行ったボルネオ島・サピ島で拾った果実・種子たち。

街路樹の下や街なかで拾ったものもあれば、砂浜を歩いていて流れ着いていたものを拾ったものもある。
たくさん持って帰ってくるのは(いろいろな意味で)問題があるのかもしれないが、この程度であれば目くじら立てるほどでもないだろう、と判断して拾ってきた。
空港のチェックカウンターで係員に見られたのだが、別段お咎めなしだった。

普段見慣れない種子なので、なかなか同定するのは難しかったのだが、ふとした拍子に正体が判明することがある。
写真中央の光沢のある黒い果実(種子)は、沖縄では一般的に見られるものだそうで、それほど珍しいものでは無いようなのだが、沖縄に行ったことがない僕にとっては見たことの無い果実だった。

モモタマナという木の果実(種子)なのだそうだ。
シクンシ科というこれまた初めて聴く「科」に属す樹木だそうで、調べてみると同じ仲間にはマングローブやヒルギモドキなど熱帯らしい樹木があるとのことだ。
熱帯の海岸沿いに分布する樹種らしい種子散布方法をとっていて、水に浮かぶように作られた果実(種子)は熟して海に落ちると、潮流に乗って分散していくのだという。
ヤシの実と同じような感じなんだろうな。

ボルネオ・コタキナバルの船着き場から見える距離に浮かぶ小さな島(サピ島)の砂浜にたくさん打ち上げられていたのを2つ3つ拾って、ポケットに入れてきた。


netで調べてみると、コウモリがこの実を好んで食べるのだそうだ。
また、沖縄本島や西表島などでは、島の子供たちが中の種子を取出しておやつ代わりに食べるのだ、と書いてあった。

この果実は木に付いているときは緑色をしているのだが、落ちて時間が経つと写真のように黒くなり、乾燥してくるにしたがって黒い薄皮が剥がれてくるとあって、まさしく僕の拾ってきた果実もちょうどそんな感じになってきている。
そうなると中の種子も食べ頃となり、石で叩いて割って中の種子を取出すということなのだそうだ。
「アーモンドのような甘い香ばしい味がする」とあるblogには書かれていた。

味わってみたいような、割ってしまうのが惜しいような複雑な気分だ。

FBで見つけたホンダ CX500のカフェレーサー … Bike・Cafe Racers2018/01/18

CX500
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FBでシェアしているBike関係の写真の中で見つけたHonda CX500 のカフェレーサーカスタム。「Cafe Racer Parma」のFBより転載

原型は1980年代に出た、縦置き水冷V型2気筒4バルブOHV 500ccエンジン、5速ミッション、シャフトドライブ駆動の (GL) CX500(400・650)がモデル。
ちなみに、モトグッチV11(エンジン)・11スポルト(ミッション)ベースの僕のバイクの場合、縦置き空冷V型2気筒2バルブOHV 1,100ccエンジン、5速ミッション、シャフトドライブ駆動、という書き方になる。

CX (GL) シリーズはエンジン形式こそ古いものの海外ではこういった具合に、徹底的に改造されたカフェレーサースタイルで蘇っていることが多い。
このシリーズにはターボ付きのものもあるのだが、写真のこれはノーマル。
ターボチャージャーが付いていなくてもけっこう存在感のある重量感のある大きなエンジンが特長だ。

元々付いていたフロントの正立フォークを倒立フォークに変え、リアサスペンションはフレームごと交換されてモノサスに替えられている。
そのおかげ?で、シート下がスッキリと見える。
また、シングルシート後ろでスパッとフレームを切り詰めたことで大きなエンジンを吊っている割りに全体をコンパクトに見せている。
マフラーをフレーム下で完結させているのもコンパクト化に貢献している。

シート下に見える黒い箱のようなものにはバッテリーが隠されているのかな?
前後のホイールは(発売当初話題になった)コムスターホイールから、カフェスタイルの古風なスポークホイールに替えられている。
フロントのディスクブレーキは口径の大きな今風のダブルディスクになっているのもなかなかかっこいい。
エアクリーナーは取っ払って、キャブレターに直接エアファンネルが付けられているのもカフェレーサー改造手法としては定番と言える。

CXベースのカフェレーサーの場合、カウルが付けられていることは案外少なく、メーター周りも含めてシンプルにまとめられているのも特徴的だ。
しかし、フロントもリアもデザイン重視でフェンダーをあっさり取っ払っているのは、走行上ちょっと問題ありかもしれないな。特に雨の日には最悪だろうな。

あとは一昨日も書いたが、セパハンとバックステップを組み合わせ、フューエルタンクを縦に長いものに替えることで定番のカフェレーサースタイルに完成させている。


CX(GL)をベースにしたカフェレーサー化は欧米ではけっこう人気のようだ。

FBで見つけたドカティSS1000のカフェレーサー … Bike・Cafe Racers2018/01/16

SS1000
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FBでシェアしているBike関係の写真の中で見つけた、Ducati SS1000 DSのカフェレーサーカスタム。「CAFE RACE」のFBより転載 CAFE RACER 🏁

ここ最近の売れ筋バイクの傾向は、国内外メーカーを問わず高出力型の大きな水冷エンジンを持つフルカウルスポーツタイプが多いように思えるが、バイク本来の美しさはエンジン周りのメカニカルな造形にあると僕は思っている。
そうなるとエンジンはどうしてもきれいなフィンを持つ空冷タイプのものになってくる。

なので「いいなぁ~、」きれいだなぁ~」と思えるバイクは、どうしてもこういったネイキッドタイプの空冷スポーツバイクになってしまう。
特に「カフェレーサースタイル」と呼べるバイクに心惹かれる。

カフェレーサースタイルの定義は人により様々だろうが、自分の独断でその特徴(良い点・悪い点)を挙げてみると、、

シート厚の薄いシングルシートを持ち、しかもタンクを縦に長くすることでシート位置がやや後ろの方に置かれる。
バックステップと低い位置に取付けたセパレートタイプのハンドルで、シートに座ると腕は伸びきり、かなりの前傾姿勢を強いられることになる。
腰が悪い人にはとてもつらいライディングポジションを要求されるバイクと言えよう。
加えて、低速時の取り回しも絶望的に悪くなる。

カウルはショートカウルあるいはロケットカウルと呼ばれる形状のハーフカウルが特徴だが、カウルでエンジンを隠すようなことは決してしない。
キャブレターにせよ、インジェクションにせよ、大きなエアクリーナーは設けず直付けのエアファンネルに付け替えることも多い。
エアファンネルにすることでエンジンパワーは確かに出るのだが、あくまで見た目重視で取り付けられることの方が多いので、パワーアップを目指しているわけではない。
これにはフィルター機能がまったく無いため、当然ツーリングなどの長距離での走行にはリスクが付きまとう。

シート下は出来るだけスカスカに開けておくのも特徴のひとつで、そのためにわざわざ小さな(非力な)バッテリーに交換して、目に付きにくい場所に収納する、なんて小細工も必要になってくる。
そこまで細工をして最後に、機能性を無視した小粒なウインカーに交換し、セパハンのパイプエンドに小さなバックミラーを片方だけ(日本の場合は右側にミラー)取付ければ「カフェレーサー」の出来上がりというわけだ。


スタイル重視で造られる変態的なバイクなので、ツーリングなど長距離を走るにはまったく向いていない。

長距離を走らせることもある自分のバイクをこういうスタイリングに改造することは出来ないのだが、、、密かな憧れは持っている。

やどりき沢の脇に咲くジュウガツザクラ … やどりき・森林インストラクター2018/01/15

ジュウガツザクラ
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昨日の丹沢・やどりき水源林内で見かけたジュウガツザクラの花。

冬の最中に咲くジュウガツザクラだが、別に十月だけに咲くというわけではなく、10月から3月くらいまで断続的に開花する。
エドヒガン系列の園芸品種だという。
図鑑などには年に2回、10月と4月上旬に咲く、と書かれているが、見ていると2回というよりはその間断続的に順に咲いている、という印象を受ける。

同じように冬に咲くネパールの山地でよく見かける、「ヒマラヤザクラ」と通じるものがあるのかな?
ただし、ヒマラヤザクラの方は葉と花が一緒に出ているのが特徴なのではあるが、、

ヒマラヤザクラ:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2016/12/15/

山の神祭とミツマタの蕾み … やどりき・森林インストラクター2018/01/14

山の神祭とミツマタ
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丹沢・やどりき水源林内には、地元「山の神」が祀られている祠が建っていて、毎年1月に森林インストラクター主催で山の神祭が執り行なわれる。

今日の丹沢地方は朝から天気が良く、晴れ上がった空が眩しいくらいなのだが、冷えきった林内に入ると陽が当たっている場所であってもやはり寒さを感じる。
丹沢山中には昔植林されたミツマタの群落を見ることがある。ここやどりき水源林内でもミツマタの群落があるのだが、まだつぼみは固く、春はまだ遠いな。

冷え込む中にも春の訪れを感じるサンシュユの開花 … 三渓園・Volunteer2018/01/13

サンシュユの開花
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今日は、横浜本牧/三渓園でのボランティア活動の日でした。

睡蓮池の脇に植えられているサンシュユ(ミズキ科)の木。
まだ固そうな蕾みでもよく見るみるといくつかほころび始めているが観察出来た。
園内はまだまだ花の少ない時期なのではあるが、よく見ると春の花が開花の準備を始めている。サンシュユは初春の花の第一号だろう。
初春の花のイメージの強いマンサク科のトサミズキやヒュウガミズキ、マンサクなどの蕾みはまだ固いままだ。

今日園内で見られた花は、ヤブツバキ、ニホンズイセン、紅梅、白梅(侘助)、ロウバイにソシンロウバイといったところだった。

庭園にはモチノキやセンダン、センリョウ、マンリョウ、アオキ、モチノキ、ウメモドキなどの果実がまだ残っていて、鳥(ヒヨドリ)が盛んについばんでいた。

畑の収穫と周辺の自然観察 … 畑の収穫・WanderVogel2018/01/12

菜の花・セイヨウアブラナ
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今年初めての山上の畑での作業。
昨日、お昼をはさんでちょっと山上の畑に行って、相変わらずダイコンなどの収穫作業。

大きく育ち過ぎた感のあるダイコンとカブ、それとブロッコリー、長ネギなどを収穫してきたが、まだ大根と蕪はたくさん残っている。
これらは今月中にすべて採り終えないと、(毎年のことながら)薹が立ってきてしまうだろうな。

う~ん、やはり今年もだいぶ残ってしまったぞ。
スーパーなどでダイコンの値段を見るとあまりの高さに驚いてしまうのだが、畑での野菜たちの出来具合を見ていると、今年がそれほど悪いようには思えないのだが、何であんなに高いのだろう??? 不思議だ。

ついでに畑の周りをチラッと歩き回って、自然観察をしてきた。
菜の花(セイヨウアブラナ)、ニホンズイセン、紅梅の花、サンショウの雌花、カラスザンショウの冬芽(葉芽)、シロダモとタブノキの大きくて立派な冬芽たち。

春は近いな!

コクサギの弾ける寸前の果実・種子 … 自然観察・WanderVogel2018/01/11

コクサギの果実
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自宅近くの上郷の森でたくさん見られるコクサギの実。

コクサギは雌雄異株の木で、この時期、雌木の枝にはたくさんの特徴的な形をした果実(実)が見られる。
花の姿は本当に地味で注意して見ないと見過ごしてしまうのだが、果実になるとひときわ目立って存在感を発揮する。
4つあるいは3つの分化した果実が(写真のように)まとまって付いているので、かなり特徴的な姿に写る。

また、葉が落ちて枯れ枝のようになってしまっているコクサギだが、冬芽を目で追って行くとちゃんと「コクサギ葉序」が確認出来るのも面白い。


コクサギの分化した果実一つ一つには丸い種子がひとつずつ入っている。写真手前に割れた外果皮の奥に顔を覗かせている茶色い玉がコクサギの種子。
丸い種子の下には内果皮と呼ばれる硬い殻が折り畳まれた状態で収納されていて、時期が来る(乾燥状態が進むと)とそれがバネのように種子を弾いて、種を遠くに飛ばす仕組みになっている。

枯葉一枚でも持って帰ってはいけない!と、神経質過ぎるほど言われている「横浜自然観察の森」内では種子を採って帰って観察するなんてことは到底出来ないが、以前に丹沢での森林作業中に見つけたコクサギの果実をいくつか自宅に持って帰って観察をしたことがあるのだが、乾燥によってパチンッと弾け飛び、予想以上の大きな音と勢いに驚かされたことがある。
ものの本によると、9m以上も遠くに弾き飛ばす力があると書かれていた。


植物たちは様々な手法を駆使しながら自分の分身・子孫を広範囲にばらまく「技」を身に付けて進化してきた。
その手法をみてみると、風や水、動物や昆虫といった「協力者」に頼るものがけっこう多いのだが、コクサギは自分の力で種子を遠くに弾き飛ばすという種子散布方式を身に付けたのである。
同じような「自力噴出散布」といった種子散布手法をとるものには、カラスノエンドウやゲンノショウコ、ムラサキケマン、ツリフネソウ、ホウセンカなどがある。

植物たちがそれぞれの進化の過程の中で、なぜ?その種子散布方式を選んだのか?を考えてみるだけでも自然観察は一層興味深いものになり、植物進化の不思議、生命の神秘の一面が垣間みれる。

そういう目で森の中を歩いてみると、森は大きなワンダーランドに見えてくる。

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