「岳人11月号」晩秋の山、カラコルムハイウェイに沿って … 登山・WanderVogel2013/10/20

岳人11月号
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岳人11月号、特集は晩秋の山、特別企画は山で起きる低体温症。

なかでも今月号の最大の読み物は、カラコルム・ハイウェイに沿って「パキスタン北部山岳地方の旅」と題された(写真の)記事だった。

もう30年以上前になるが、この記事と同じように中国の最西端新疆ウイグル自治区のカシュガルからクンジュラブパスを越えてパキスタン入りを試みたが当時は紛争地域で夢は叶わず、カシュガルから延々6,000km以上の回り道をして、イスラマバードからローカルバスを乗り継いでたどり着いた、カリマバード(フンザ)の懐かしい写真が載っていた。

逆巻く濁流を谷底に見せるインダス川源流沿いに走る(世界一危険な道のひとつ)カラコルム・ハイウェイを遡ると、チラスという村の先でナンガ・パルバット(8,125m)の姿を見ることが出来る。ナンガ・パルバットとはウルドゥー語で「裸の山」という意味で、名の由来はその周囲にほかの山の姿は無く単独峰として聳え立っていることに由来するといいます。

インダス川が分岐しギルギット川、フンザ川と名前を変えてさらに遡るとこのあたりでは一番大きいギルギット村に着く。その村でまたローカルバスを乗り換えてさらに奥に走るとようやくカリマバード(フンザ)村にたどり着く。この村は「桃源郷」として昔から有名で、杏の花咲く天国のような美しい山郷です。
フンザの村からは美しい山ラカポシ(7,788m)を見ることが出来る。
本当に本当に美しい村です。
(アイガーやユングフラウ、メンヒを眺めるスイスのベルナーオーバーラント地方の村々の景色より、このフンザの村の方が美しいと思えた。)

いつかはギルギットからさらにインダス川を遡ってバルチスタンのスカルドゥへ行ってみたい。そこには広大なバルトロ氷河が横たわり、神々しい標高8,000m超えの山々(ガッシャーブルム、ブロードピーク、K2)が鎮座している。

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