西丹沢・大栂で見つけたモミの球果 … 自然観察・WanderVogel2013/12/31

西丹沢で見つけたモミの球果
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西丹沢の大栂で見つけたモミの球果。

大栂という名の付いたピークなので、大きなツガ(栂)がいっぱい生えているのかと思っていたが、目につくのはモミの木でした。
雪面に落ちていたのもモミの球果でした。

針葉樹の中でもヒノキやスギ、マキなどは見分けがつき易いですが、マツの仲間であるツガやモミ、トウヒなどは遠目では注意して見ないとなかなか見分けがつきません。

トウヒの仲間は、エゾマツなど、少し寒いところに多い植物ですが、モミ・ツガは暖温帯林を形成していますので丹沢などにも普通に分布しています。
また、ドイツトウヒなどはクリスマスツリーの木としてたくさん輸入されたこともあって、今では逆に街の公園などで見られる身近な木になっていたりします。

ツガ、モミ、トウヒを見分けるには葉の形状と付き方を見れば割と良く違いが解りますが、写真のような球果を比べるとさらによく解ります。
大きさで一番大きいのはトウヒ(ドイツトウヒ)で、いかにも日本離れした長くて大きな松ぼっくりという感じです。

ツガの球果は枝の先端に垂れ下がるような感じでつきます。大きさ的には一番小さいサイズと言えます。トウヒのように松ぼっくりのような形状になり、モミのように鱗片がバラバラになることはありません。

モミの球果は木の頂き近くに直立して出来ます。そして、種子が熟すと球果の鱗片はバラバラと剥がれ落ちていきます。
写真の左のものはすでに手で触るだけで先端部分からパラパラと剥がれていきます。右のものは下の方から剥がれていっていて、ちょうど先端部分だけが残っているという感じです。
ちなみに、シラビソやオオシラビソもモミの仲間になります。

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