同時代性:視点を変えれば 2 … 歴史認識・思いつきBLOG2014/05/08

東西のビーナス
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「世界史の有名な出来事で、この2つは同じ時期とはとても思えないものは?」のつづき

二つの(2人の)ビーナス像。どちらも有名なフィギュアですので、あえて解説もいらないとは思いますが、、、

左は誰でも知っている「ミロのヴィーナス」、ギリシア神話のアフロディーテ(ラテン語名 Venusの英語読み)というのが通説です。
作者は紀元前130年頃に活躍していた彫刻家アンティオキアのアレクサンドロスだと言われています。白大理石を彫刻して作られています。

右は群馬県大泉町で出土した古墳時代中期後半(紀元6世紀頃)に作られた埴輪
「腰掛ける 巫女(みこ)」という名前が付けられて、神に仕える神聖な巫女を表現していると考えられています。
素焼きの焼物で出来ていて、同じようなフィギュアは3世紀頃(古墳時代前期)から表れていますので、そのころから300年間に渡って、こういった埴輪が盛んに製作され古墳の周りに祀られていたのでしょう。

同時代と呼ぶには製作年代が少し離れていますが、ミロのビーナス像の方がさらに400年〜500年も古いということを考えるとかなり不思議な感じがします。
このクオリティーのあまりの違いは何なんだろう?

ふと見かけた2つの写真について、あらためて考えてみると、、
・・つづく・・

同時代性:視点を変えれば1: http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/02/14/

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