蔡國強「帰去来 展」・横浜美術館 … ART・美術展2015/08/18

横浜美術館
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先日、横浜美術館で開かれていた美術展「蔡國強・帰去来」展を観てきました。
蔡國強 Cai Guo-Qiang(ツァイ・グオチャン)

今月の始めに行ってきた越後妻有トリエンナーレで、十日町市のメイン会場:越後妻有里山現代美術館(キナーレ)の中庭に作られた 蔡國強氏の「蓬莱山」という作品を観たばかりでしたので、再び感動が蘇ってきましたよ。
「蓬莱山」とは手法もテイストも全く違うのですが,火薬を使った作品群はインスタレーションの面白さと出来上がった作品の意外性で目を奪う面白さがありました。

キナーレの中庭で行なわれた火薬のインスタレーションは、映像でしか観られませんでしたが、ものすごい迫力がありました。
横浜美術館内でも、同様に写真のホールの中で火薬を使った作品を制作したようで、会場でもその製作の様子をビデオで流していました。(そのビデオ自体も作品のひとつです)
和紙やカンバスに書かれたものや、立体的な磁器タイルに火薬でインスタレーションしたものなど、どれも素晴らしいものでした。

写真正面のモノトーンの巨大な絵画(8m×24m)は、和紙と火薬で作られた「夜桜」と題された作品です。


他には、99体の実物大のオオカミのレプリカとガラス壁(ベルリンの壁と同じ高さを表現しているのだそうです)を使ったHead On(壁撞き)と題された作品も展示されていました。

この作品は、単にコンセプチュアルな作品という枠を越えて、ベルリンの壁崩壊にまつわる様々な想いや心情を、解り易くその想いを込めて表現しているように僕には感じられて、たいへん良かった、感動的でした。 思いの外、オオカミも可愛らしかったしね。

彼の作品というのは、何だか観る人によっていろいろその人なりの解釈や感動があるように感じましたよ。とても良かったでした。

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