御前崎灯台下で咲いていたタカサゴユリ … 自然観察・WanderVogel2015/08/19

御前崎のタカサゴユリ
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ツーリング途中の御前崎でのスナップ写真・タカサゴユリ

テッポウユリかと思い写真を撮っていましたが、帰って来て調べてみると日本自生のテッポウユリではないようです。
台湾出身の外来種、タカサゴユリです。

タカサゴユリは1923年頃に観賞用として導入された外来種のユリで、最近ではあちこちの道端で群生を作っているようです。
御前崎灯台に向かって走っていると、道路の植え込み脇にたくさん咲いていて、目につきました。
国立環境研究所の浸入生物データベースに指定されているので、清楚で可憐な花を咲かせてはいますが、抜き取りや刈り取りを求められている外来植物のひとつということです。

テッポウユリとタカサゴユリとの違いは、(図鑑によると)テッポウユリは蕾みの時も開花した花びらも純白で、白一色ということが多く、逆にタカサゴユリの方は、蕾みや開花後の花びら外側に薄いピンク色をした筋が入っているのが見分けるポイントだそうです。また、葉の形状もテッポウユリと比べてタカサゴユリの方が、より細長い葉をしているのが特徴だといいます。
写真で見ても、花弁の外側にピンク色~茶色の筋が幾筋か見えますよね。とすると、この花はやはりタカサゴユリということでしょう。

最近では、日本に自生していたテッポウユリと外来種のタカサゴユリが交雑した、ハイブリッド種のシンテッポウユリというのも見られるようになってきているとのことです。
(その違いは、DNA鑑定をしてみないと解らないみたいです。)

大柄なユリの花は遠くからでもよく目立ちますので,少し離れて見ている方が僕には一番美しく感じられます。

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