あまりに酷い命名「継子の尻拭」 … 自然観察・WanderVogel2021/09/26

ママコノシリヌグイ
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昨日の自然観察でのスナップ。
ママコノシリヌグイ:タデ科イヌタデ属のツル性植物。Persicaria senticosa

漢字で書くと「継子の尻拭」
和名の由来は、血の繋がっていない憎い継子(ままこ)のお尻を、鋭いトゲのある葉や茎で拭いていじめた、ことからきているという。
Wikipediaを覗いてみると、「韓国では「嫁の尻拭き草」と呼ばれる」とも書かれているので、もともとの出所はそのあたりにあるのかもしれない。

丹沢あたりの低山では林縁部に群生しているのをよく見かける。茎・蔓に付いた細かいトゲで他の植物に巻き付きながら広範囲に蔓延る。
蕾みや花自体は米粒くらいの大きさなのだが、鮮やかなピンク色が遠目でもよく目立つ。

同じ属に良く似た「アキノウナギツカミ」という植物があるが、こちらは秋に花が咲いて、そのトゲトゲした茎を使ってあのヌルヌルのウナギでさえも容易に掴めそうなことから「秋の鰻攫」と名付けられた。
アキノウナギツカミは水辺で多く見られ、ママコノシリヌグイは野山に多く見られることで命名の差が生まれたのであろう。

ママコノシリヌグイ、花はこんなに可愛らしいのになんていう命名なのだろう。
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