ギルギット・フンザ(Gilgit Hunza)とクンジュラブ峠 1984 … WanderVogel2012/03/05

ギルギット・フンザ
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(パキスタン)ギルギット・フンザに行くには、ラワルピンディーからおんぼろバスに乗りカラコルムハイウェーをひたすらインダス川沿いにさかのぼり、中国国境に向かって走ります。

1984年当時、ラワルピンディからおんぼろ夜行バスでギルギットまで丸一日走り、一泊してギルギットからフンザ(カリマバード)まで乗合バスで半日の行程でした。
ギルギットまでのバスの旅は決して楽な行程ではありませんが、右手に憧れのナンガパルバット(8,126m)の姿をずっと見ながら走ることになるので、景色だけは素晴らしい。

このカラコルムハイウェーはフンザの先でクンジュラブ峠(パキスタンと中国国境)を超え、中国シルクロードの砂漠の隊商街 カシュガルへとつながっています。

実はここに来るまでには、かなりの回り道をしています。
というのも、ここに来る数ヶ月前、中国国内を西安から蒸気機関車で2日(ウルムチ)、そこからローカルバスで3日かけてカシュガルまで行っていたのです。
しかし、そこから先のクンジュラブ峠までは、完全に渡航禁止区域で当時は立ち入ることさえ出来ませんでした。
ですので、そこからもと来た道を戻って中国を横断し、東南アジア・インドをぐるっと回り込み、やっとこさクンジュラブ峠の反対側にたどり着いたという訳です。

フンザは、春には杏の花が山一面に咲き乱れて甘い香りの「桃源郷」へと変わります。
高い岩山の上にはバルチット城(私が訪れた1984年当時は、城の中はガランとした広い土の部屋が4層あるだけの空き家状態でした)が建っていて、その背後には大きな氷河が姿を見せていました。

城の屋上からは、雪を頂いたラカポシ(7,788m)の雄大な姿を見ることが出来ます。

・・・不定期に つづく

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