世附川源流域の支流でフライフィッシング … WanderVogel2012/04/15

今年初FF ヤマメ
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一昨年の台風で西丹沢の世附川は大きな被害を受け、林道は斜面の崖ごと崩落し、橋もいくつも流され、川の渓相が一変してしまいました。

昨年は世附川本谷もそれにつながる数多くの支流も全て立ち入りが禁止となり、林道も車止めのある 浅瀬集落から先は閉鎖となっていました。
今年はとりあえず渓流釣りはOKとなっているようですが、肝心の林道の復旧は全然終わってませんので安全な通行は出来ない状態だそうです。

そこで、私も考えました、それなら反対側から山を越えて、谷まで下って源流域に入渓すればどうなのよ、と。


西丹沢の反対側からのアプローチはいくつかありますが、いずれも登山道らしい道は無く かろうじて作業用の踏み跡程度が確認されるだけのようで、基本的には背丈以上の笹の藪漕ぎと谷への強行突破が前提ということのようです。
唯一の救いは、西丹沢の長野県側稜線上には東海自然道が走っていて、かなり荒れてはいますが、稜線上の踏み跡と標識ははっきりしてます。

(台風被害前の)一昨年までの浅瀬集落から林道を使っての長時間の歩きは、確かに長いのですが基本的にしっかりとした林道ですので迷うこともありませんし、最悪 日が落ちてしまってもヘッドランプがあればなんとか車までたどり着くことは出来ます。
ところが、今日行ったこのコースは沢から登り返す際に、踏み跡程度しかない解りにくい道をロストしてしまい、日没を迎えてしまうと確実に即「遭難」です。

登り返しの杉林の直登と笹の藪漕ぎという体力勝負の要素をクリアしないといけませんから、単独登山の経験のいる かなりリスキーな渓流釣りです。私も出来ることなら一人では行きたくない入渓アプローチです。


ただ、渓流の印象は、かなり魚影が濃い!という印象です。型は大きくはありませんが、生息数は多いと思います。
(たぶん、型の良いヤマメはすでに釣られてしまったのでしょう。)

でも何故か、以前はイワナの生息域だった記憶があるのですが、今日のドライフライに出た魚はすべてヤマメでした。
一昨年以降放流は行なわれていないはずですので、ネイティヴということなのでしょうか?
イワナはどこに行ってしまったのでしょう。台風でみんな流されたのでしょうか?

イワナとヤマメでは同じドライフライを使う釣りといっても釣り方が違いますし、そもそも定位するステージも捕食行動も全然違いますので狙うポイントも違ってきます。

今日は気温も上がり、水温も高かったのでヤマメ達はチャラ瀬やカケ上がりの縁ギリギリで補食していました。
チビヤマメも、それなりの型の成魚ヤマメも、活性は高いのですがプレッシャーも高く警戒心丸出して、本日の釣りの印象は「遊ばれてしまったな」と、いう感じでした。

今年初の渓流フライフィッシング、かなり興奮して釣り上がることが出来て すごく面白い釣行になりました。 大満足の一日でした!


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