ラン科の植物・ツチアケビ … 自然観察・WanderVogel ― 2014/07/03
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先月中旬、箱根の神山(箱根火山の中央火口丘のひとつ)の林のなかを歩いていた時に見つけた「ツチアケビ」という名の変わった植物。
腐葉土のような土のなかからニョキニョキと茶色の茎だけが高く立上がっていて、他には葉も何も付いていません。
まことにみょうちくりんな植物なのですが、これでもれっきとした(?)ラン科の植物なんです。
茎から横にぴょこぴょこ出ている腕のような枝に、秋になると同じ色のアケビのような細長い実がぶら下がることから「ツチアケビ」という名が付いたといいます。
別名をヤマシャクジョウ(山錫杖)と言いますが、こちらのほうが今のイメージとしては何となく湧きます。
ラン科の植物はすべてが菌根を発達させる菌根植物だそうですが、ツチアケビなどは腐生植物(腐生ラン)とも呼ばれています。
ツチアケビは身体に葉緑体を持っていないので、自分で栄養を作り出すことができません。
簡単に言えば、共生している菌類(ラン菌根)・キノコ(ナラタケ)から栄養をうばって生きている植物だと言えます。
こういった腐生ラン類は非常に生育環境が限定されるものが多いのですが、ツチアケビに関しては森林内であれば比較的簡単に見つけることが出来ます。
ランの仲間、ネジバナの話:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/06/22/
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先月中旬、箱根の神山(箱根火山の中央火口丘のひとつ)の林のなかを歩いていた時に見つけた「ツチアケビ」という名の変わった植物。
腐葉土のような土のなかからニョキニョキと茶色の茎だけが高く立上がっていて、他には葉も何も付いていません。
まことにみょうちくりんな植物なのですが、これでもれっきとした(?)ラン科の植物なんです。
茎から横にぴょこぴょこ出ている腕のような枝に、秋になると同じ色のアケビのような細長い実がぶら下がることから「ツチアケビ」という名が付いたといいます。
別名をヤマシャクジョウ(山錫杖)と言いますが、こちらのほうが今のイメージとしては何となく湧きます。
ラン科の植物はすべてが菌根を発達させる菌根植物だそうですが、ツチアケビなどは腐生植物(腐生ラン)とも呼ばれています。
ツチアケビは身体に葉緑体を持っていないので、自分で栄養を作り出すことができません。
簡単に言えば、共生している菌類(ラン菌根)・キノコ(ナラタケ)から栄養をうばって生きている植物だと言えます。
こういった腐生ラン類は非常に生育環境が限定されるものが多いのですが、ツチアケビに関しては森林内であれば比較的簡単に見つけることが出来ます。
ランの仲間、ネジバナの話:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/06/22/
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