昨日畑で見つけた・カラスウリの花 … 自然観察・WanderVogel ― 2014/08/01
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昨日夕方に顔を出した畑の脇で見つけたカラスウリの花の残骸。
カラスウリは近くに空き地でもあれば、割とどこにでも生えていて馴染みのあるウリですが、印象に残るのは秋に紅い楕円形の実をぶら下げている姿だと思います。
別名を「キツネノマクラ」と言いますが、秋に出来るその実を見ると、言い得て妙という感じがします。
実が成るのですからもちろん花も咲きます。
カラスウリの花の時期はこの暑い盛りの8月・9月なんですが、不思議とカラスウリの花は印象に残っていませんよね。
実は夜にしか咲かない(明け方にはしぼんでしまいます)ので、陽のあるうちに花を見ることはまずありません。
写真のこの花は、カラスウリの花の特徴である花弁の先に付く網のようなレース状の白く細いひもが、周囲に絡んでいて花の形が残ったのです。
雌雄異株で、ひとつの株には雄花か雌花かのいずれかがつきます。
夜になるとレース状の白く細いひもを周りにたくさん付けた真っ白い花が咲く姿はちょっと不気味な感じがしますが、よく目立つことも確かです。
カラスウリのポリネーター(受粉者 pollinator:花粉を運び受粉させる昆虫・動物など)は夜行性の大型のガ、ススメガです。
写真で見ても、蕾みの下の花筒が非常に長いのが解りますが、この長い花筒はスズメガクラスの長い口吻(こうふん)を持った大型のガでなければ花の奥の蜜には到達することはできないので、結果的にスズメガクラスでないと花粉を運ぶことが出来ない、というわけです。
こんな小さな植物にもそれなりに、自然界での神秘的なドラマがあるんですねぇ。
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昨日夕方に顔を出した畑の脇で見つけたカラスウリの花の残骸。
カラスウリは近くに空き地でもあれば、割とどこにでも生えていて馴染みのあるウリですが、印象に残るのは秋に紅い楕円形の実をぶら下げている姿だと思います。
別名を「キツネノマクラ」と言いますが、秋に出来るその実を見ると、言い得て妙という感じがします。
実が成るのですからもちろん花も咲きます。
カラスウリの花の時期はこの暑い盛りの8月・9月なんですが、不思議とカラスウリの花は印象に残っていませんよね。
実は夜にしか咲かない(明け方にはしぼんでしまいます)ので、陽のあるうちに花を見ることはまずありません。
写真のこの花は、カラスウリの花の特徴である花弁の先に付く網のようなレース状の白く細いひもが、周囲に絡んでいて花の形が残ったのです。
雌雄異株で、ひとつの株には雄花か雌花かのいずれかがつきます。
夜になるとレース状の白く細いひもを周りにたくさん付けた真っ白い花が咲く姿はちょっと不気味な感じがしますが、よく目立つことも確かです。
カラスウリのポリネーター(受粉者 pollinator:花粉を運び受粉させる昆虫・動物など)は夜行性の大型のガ、ススメガです。
写真で見ても、蕾みの下の花筒が非常に長いのが解りますが、この長い花筒はスズメガクラスの長い口吻(こうふん)を持った大型のガでなければ花の奥の蜜には到達することはできないので、結果的にスズメガクラスでないと花粉を運ぶことが出来ない、というわけです。
こんな小さな植物にもそれなりに、自然界での神秘的なドラマがあるんですねぇ。
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三渓園・ネムノキの果実(豆) … 自然観察・WanderVogel ― 2014/08/02
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今日は三渓園・旧矢箆原家住宅でのガイドボランティアに行ってきたが、全く暑い一日でした。
猛暑の中でも来園者はけっこういて、日本人と外人さんとは半々くらいの比率です。
特に、重厚な茅葺き屋根の民家は独特の雰囲気があり、民家自体これ1棟しかないこともあって、外国人には人気の建築物です。
この時期、ハスとサルスベリとムクゲ以外には花らしい花もなく、陽炎が立つくらいに暑い夏は、池や小川があるとはいえ園内を一周するだけでもみなさん汗だくです。
ネムノキの花ももうとっくに終わっていて、花のあとには細長い扁平の実がいくつもぶら下がっていました。マメ科の木ですから果実は当然「豆」です。
花の方はマメ科に特徴的な蝶形花とは大きく異なっていて、花弁の目立たないブラシ状の花なのですが、果実はやはり「豆」なんですね。(まあ、あたりまえだな…マメ科なんだから)
ネムノキの仲間ではアカシアやアラビアゴムノキ、(草本では)オジギソウなどが同じマメ科アカシア亜科に属します。
ニセアカシアはというと、マメ科ハリエンジュ属なので同じマメ科ではあるが、属が違うので仲間とは言えないな。
ネムノキは日本の山地に自生している固有種です。陽樹であり、荒れ地に最初に侵入する いわゆるパイオニア的樹木のひとつです。
大水が出て、川の両岸が削られた跡なんかで、最初に見かける木のひとつです。もちろん成長も早く、瞬く間に大木化します。
三渓園内でも、陽の当たる水辺脇などをよく見てみると、何本かの幼木が育っているのを見ることが出来ます。
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今日は三渓園・旧矢箆原家住宅でのガイドボランティアに行ってきたが、全く暑い一日でした。
猛暑の中でも来園者はけっこういて、日本人と外人さんとは半々くらいの比率です。
特に、重厚な茅葺き屋根の民家は独特の雰囲気があり、民家自体これ1棟しかないこともあって、外国人には人気の建築物です。
この時期、ハスとサルスベリとムクゲ以外には花らしい花もなく、陽炎が立つくらいに暑い夏は、池や小川があるとはいえ園内を一周するだけでもみなさん汗だくです。
ネムノキの花ももうとっくに終わっていて、花のあとには細長い扁平の実がいくつもぶら下がっていました。マメ科の木ですから果実は当然「豆」です。
花の方はマメ科に特徴的な蝶形花とは大きく異なっていて、花弁の目立たないブラシ状の花なのですが、果実はやはり「豆」なんですね。(まあ、あたりまえだな…マメ科なんだから)
ネムノキの仲間ではアカシアやアラビアゴムノキ、(草本では)オジギソウなどが同じマメ科アカシア亜科に属します。
ニセアカシアはというと、マメ科ハリエンジュ属なので同じマメ科ではあるが、属が違うので仲間とは言えないな。
ネムノキは日本の山地に自生している固有種です。陽樹であり、荒れ地に最初に侵入する いわゆるパイオニア的樹木のひとつです。
大水が出て、川の両岸が削られた跡なんかで、最初に見かける木のひとつです。もちろん成長も早く、瞬く間に大木化します。
三渓園内でも、陽の当たる水辺脇などをよく見てみると、何本かの幼木が育っているのを見ることが出来ます。
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なんとも可哀相な名前・ヘクソカズラ … 自然観察・WanderVogel ― 2014/08/05
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家のフェンスに絡み付くヘクソカズラのツルと花。
何ともかわいそうな名前ですが、一度聴くと忘れられない名前です。
名前の持つインパクトから言えば、オオイヌノフグリと双璧を為すくらい気の毒な命名です。
アカネ科ヘクソカズラ属のツル性多年草で、油断しているとどこでも生えてきます。このように家のフェンスにからみつくのも得意な雑草です。
その名の通り、葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名が付いたのですが、古名はもっとストレートで、クソカズラ(糞葛・屎葛)と呼ばれていて、万葉集でもクソカズラと詠まれているほどです。
ただ、匂いに関しては個人差があり、臭いと感じない人もいるので、一概に「臭い草」ということは出来ないと思うんですが…。
このヘクソカズラ、別名はヤイトバナ、サオトメバナとも呼ばれます。
ヤイトというのは「お灸」のことで、今はあまり馴染みがないが、僕の年代では何かというと「お灸」をやらされたものです。
花の色・形がちょうどお灸の跡に良く似ています。
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家のフェンスに絡み付くヘクソカズラのツルと花。
何ともかわいそうな名前ですが、一度聴くと忘れられない名前です。
名前の持つインパクトから言えば、オオイヌノフグリと双璧を為すくらい気の毒な命名です。
アカネ科ヘクソカズラ属のツル性多年草で、油断しているとどこでも生えてきます。このように家のフェンスにからみつくのも得意な雑草です。
その名の通り、葉や茎に悪臭があることから屁屎葛(ヘクソカズラ)の名が付いたのですが、古名はもっとストレートで、クソカズラ(糞葛・屎葛)と呼ばれていて、万葉集でもクソカズラと詠まれているほどです。
ただ、匂いに関しては個人差があり、臭いと感じない人もいるので、一概に「臭い草」ということは出来ないと思うんですが…。
このヘクソカズラ、別名はヤイトバナ、サオトメバナとも呼ばれます。
ヤイトというのは「お灸」のことで、今はあまり馴染みがないが、僕の年代では何かというと「お灸」をやらされたものです。
花の色・形がちょうどお灸の跡に良く似ています。
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なんとも魅力的なカフェバイク … BIKE・WanderVogel ― 2014/08/06
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久しぶりにバイクの話題。
(美しいと言うわけではないが…)なんとも魅力的なカフェスタイルのモトグッチをFB上で見つけた。
Cafe Racer Parma というFBに投稿されていた写真だが、とても雰囲気のあるバイクに仕上がっている。
カフェスタイルというと、トライアンフやノートン、BSAのようなバーチカルエンジンを載せたイギリス車を想像するが、モトグッチでも十分にカフェな感じが出来ている。
ほどよく下げられたセパレートハンドルも、ハンドルエンドに付けられたバックミラーもフロントフォークの黒のブーツもクラシックな雰囲気が出ている。
1,100ccのエンジンや6速ミッションはV11のものだと思うが、この角度からオイルクーラーのフィンが見えないということは小さいものに取り替えられているのだろう。
また、通常だと縦置きV型エンジンのシリンダー脇に納まるバッテリーが見えないのも、シート後方に収納されているからだろう。
バックボーンフレームではないフレームを使っているこのバイクは、通常 フレームが突き抜ける部分がすっぽりと何も無い空間となって空いていて気持ちが良い。
(V11やイレブンスポルトの時代までオルタネーターはミッション脇に装着されているので、シリンダー間は余計にスカスカだ。)
リアのサスペンションもシート下の1本サスに変えているので、後方の姿もスッキリとして見える。
残念なのは、エキゾーストパイプにやらなくても良い耐熱テープを巻いてしまっているのと、ブレンボ製のフロントブレーキの赤色が似合っていないことぐらいだな。
まあ、個人の趣味の問題だから、他人がどうのこうの言うことも無いのだが・・・
こういうのを見ると、自分のバイクにも手を加えたくなるのだが、やめておこう、、際限なくいじってしまいそうだからね。。
そんなことより、今夏はしっかりとツーリングに行こう!
と、少し涼しくなった真夏の夜にビールを飲みながら思った。
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久しぶりにバイクの話題。
(美しいと言うわけではないが…)なんとも魅力的なカフェスタイルのモトグッチをFB上で見つけた。
Cafe Racer Parma というFBに投稿されていた写真だが、とても雰囲気のあるバイクに仕上がっている。
カフェスタイルというと、トライアンフやノートン、BSAのようなバーチカルエンジンを載せたイギリス車を想像するが、モトグッチでも十分にカフェな感じが出来ている。
ほどよく下げられたセパレートハンドルも、ハンドルエンドに付けられたバックミラーもフロントフォークの黒のブーツもクラシックな雰囲気が出ている。
1,100ccのエンジンや6速ミッションはV11のものだと思うが、この角度からオイルクーラーのフィンが見えないということは小さいものに取り替えられているのだろう。
また、通常だと縦置きV型エンジンのシリンダー脇に納まるバッテリーが見えないのも、シート後方に収納されているからだろう。
バックボーンフレームではないフレームを使っているこのバイクは、通常 フレームが突き抜ける部分がすっぽりと何も無い空間となって空いていて気持ちが良い。
(V11やイレブンスポルトの時代までオルタネーターはミッション脇に装着されているので、シリンダー間は余計にスカスカだ。)
リアのサスペンションもシート下の1本サスに変えているので、後方の姿もスッキリとして見える。
残念なのは、エキゾーストパイプにやらなくても良い耐熱テープを巻いてしまっているのと、ブレンボ製のフロントブレーキの赤色が似合っていないことぐらいだな。
まあ、個人の趣味の問題だから、他人がどうのこうの言うことも無いのだが・・・
こういうのを見ると、自分のバイクにも手を加えたくなるのだが、やめておこう、、際限なくいじってしまいそうだからね。。
そんなことより、今夏はしっかりとツーリングに行こう!
と、少し涼しくなった真夏の夜にビールを飲みながら思った。
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アップで見たこと無かったので・サルスベリの花 … 自然観察・WanderVogel ― 2014/08/07
箱根 神山を歩く・リョウブの花 … 自然観察・WanderVogel ― 2014/08/08
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今日、箱根の内輪山のひとつである神山を歩いてきた。
花の無い季節かと思ってあまり期待もしていなかったが、大涌谷から登り始めるとすぐにリョウブの満開の花が目に入ってきた。
猛暑の影響か?火山性ガスの影響か?、葉の先が茶色く変色してしまってはいるが、ボリュームのある真っ白な花はなかなか見応えがあります。
枝先に総状花序を円錐状に出し、白い小さな花をたくさん咲かせています。花は蜜蜂の蜜源になるというが、ここにはガスが強すぎてミツバチはいないようです。
神山頂上付近から防ヶ沢方面にかけては、背の高い樹高のある姿を見ることが出来るのだが、大涌谷側は樹高も低く、横に這うように伸びているのは、これも火山性ガスの影響なのか?あるいは強風の影響なのか?
幹は捻れ、樹皮は薄く剥がれて白や赤茶色のまだら模様になるが、幹自体はスベスベしていて触り心地は悪くない。
存在感のある木肌の模様はお茶や数寄の世界では珍重されていて、ある程度の大きさ・太さの木になると、(樹皮を付けたまま)茶室の床柱や数寄屋の柱に好んで使われる。
もともとはサルスベリの木の代用として床柱などに使われたというが、赤茶色のまだら模様のあるツルツルした肌合いはサルスベリとはひと味違って独特の趣きがある。
元箱根/防ヶ沢のヒメシャラ林:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/07/06/
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今日、箱根の内輪山のひとつである神山を歩いてきた。
花の無い季節かと思ってあまり期待もしていなかったが、大涌谷から登り始めるとすぐにリョウブの満開の花が目に入ってきた。
猛暑の影響か?火山性ガスの影響か?、葉の先が茶色く変色してしまってはいるが、ボリュームのある真っ白な花はなかなか見応えがあります。
枝先に総状花序を円錐状に出し、白い小さな花をたくさん咲かせています。花は蜜蜂の蜜源になるというが、ここにはガスが強すぎてミツバチはいないようです。
神山頂上付近から防ヶ沢方面にかけては、背の高い樹高のある姿を見ることが出来るのだが、大涌谷側は樹高も低く、横に這うように伸びているのは、これも火山性ガスの影響なのか?あるいは強風の影響なのか?
幹は捻れ、樹皮は薄く剥がれて白や赤茶色のまだら模様になるが、幹自体はスベスベしていて触り心地は悪くない。
存在感のある木肌の模様はお茶や数寄の世界では珍重されていて、ある程度の大きさ・太さの木になると、(樹皮を付けたまま)茶室の床柱や数寄屋の柱に好んで使われる。
もともとはサルスベリの木の代用として床柱などに使われたというが、赤茶色のまだら模様のあるツルツルした肌合いはサルスベリとはひと味違って独特の趣きがある。
元箱根/防ヶ沢のヒメシャラ林:http://hd2s-ngo.asablo.jp/blog/2014/07/06/
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久しぶりのロングツーリング・東北01 … バイクツーリング・WanderVogel ― 2014/08/11
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久しぶりのロングツーリング(3泊4日、約1,000km)に出かけた。
今回もSR500の友人と2人での道行きとなったが、天気は事前の天気予報とは違い雨が降ったり止んだりの天気で、初日以外はなかなか晴れ間もお目にかかれない、あいにくの空模様でした。
バイクでのツーリング、特に天気を見ながら直前に計画を立てることが多いため、お盆時には宿の確保に悩まされることになるが、YH(ユースホステル)ならば直前でも宿泊出来ることが多いので、もっぱら宿はこの施設を使っている。
今回も写真の裏磐梯YHと、清津峡YH(新潟/十日町)の2泊にYHを利用した。
布団の上げ下ろしと食事の下げ膳は自分ですることにはなるが、特別なサービスを期待することがなければ気軽な宿泊施設と言える。
会員でなくともビジター料金をプラスすると泊まることが出来るし、前日(あるいは当日でも)電話で予約が取れる点も便利になったと言えよう。一昔前は3日前までの予約が必要だったし、施設内でのアルコールも制限されていたが、今はどこでもビールくらいは売っている。
原則ドミトリー(男女別の大部屋)形式の宿泊だが、最近は宿泊客も減少しているので、一人でも一部屋を使わせてもらえるので気楽に宿泊出来る。
初日は横浜から首都高・東北道・日光会津街道・会津・喜多方と走って、裏磐梯で1泊です。
YHはキャンプ場を併設していて、カラマツ林の広がる静かな環境の中に建っています。2段ベットが2つある部屋を二人で使い、夕食・朝食がついて ¥5,400はかなりお得です。
…
久しぶりのロングツーリング(3泊4日、約1,000km)に出かけた。
今回もSR500の友人と2人での道行きとなったが、天気は事前の天気予報とは違い雨が降ったり止んだりの天気で、初日以外はなかなか晴れ間もお目にかかれない、あいにくの空模様でした。
バイクでのツーリング、特に天気を見ながら直前に計画を立てることが多いため、お盆時には宿の確保に悩まされることになるが、YH(ユースホステル)ならば直前でも宿泊出来ることが多いので、もっぱら宿はこの施設を使っている。
今回も写真の裏磐梯YHと、清津峡YH(新潟/十日町)の2泊にYHを利用した。
布団の上げ下ろしと食事の下げ膳は自分ですることにはなるが、特別なサービスを期待することがなければ気軽な宿泊施設と言える。
会員でなくともビジター料金をプラスすると泊まることが出来るし、前日(あるいは当日でも)電話で予約が取れる点も便利になったと言えよう。一昔前は3日前までの予約が必要だったし、施設内でのアルコールも制限されていたが、今はどこでもビールくらいは売っている。
原則ドミトリー(男女別の大部屋)形式の宿泊だが、最近は宿泊客も減少しているので、一人でも一部屋を使わせてもらえるので気楽に宿泊出来る。
初日は横浜から首都高・東北道・日光会津街道・会津・喜多方と走って、裏磐梯で1泊です。
YHはキャンプ場を併設していて、カラマツ林の広がる静かな環境の中に建っています。2段ベットが2つある部屋を二人で使い、夕食・朝食がついて ¥5,400はかなりお得です。
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久しぶりのロングツーリング・東北02 … バイクツーリング・WanderVogel ― 2014/08/12
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ツーリング2日目は鶴岡市内。
鶴ヶ岡城三の丸跡に残る旧庄内藩主(酒井氏)御隠殿となりに移設された旧西田川郡役所(重要文化財)を見に行く。
ここは「到道博物館」として、藩主御隠殿、酒井氏庭園のあったところに、明治14年に建てられた上記の郡役所や明治17年に建てられた旧鶴岡警察署、湯殿山麓に建っていた田麦俣の民家などが移築され、保存・公開されています。
旧鶴岡警察署は修復工事中で外部足場で覆われていて外観すら見ることが出来ませんでしたが、旧郡役所のほうは明治の擬洋風建築の立派な建物が細部まで残されています。
越後から庄内・会津など「奥羽越列藩」の藩内にあった都市の歴史には必ずついて回る、「明治維新」の戊辰戦争関係の展示も大変興味深い。
このあたりの歴史はしっかりと義務教育で教えた込んだほうが良いと思います。どうも戦後の歴史教育の中では明治維新から大東亜戦争敗戦までの日本にとってもっとも重要な歴史観がスッポリと抜け落ちている気がする。
こういう明治期に建てられた建物を見るときには、そのデザイン性もさることながら、その背景にある明治維新前後の歴史の理解がどうしても必要になります。
…
ツーリング2日目は鶴岡市内。
鶴ヶ岡城三の丸跡に残る旧庄内藩主(酒井氏)御隠殿となりに移設された旧西田川郡役所(重要文化財)を見に行く。
ここは「到道博物館」として、藩主御隠殿、酒井氏庭園のあったところに、明治14年に建てられた上記の郡役所や明治17年に建てられた旧鶴岡警察署、湯殿山麓に建っていた田麦俣の民家などが移築され、保存・公開されています。
旧鶴岡警察署は修復工事中で外部足場で覆われていて外観すら見ることが出来ませんでしたが、旧郡役所のほうは明治の擬洋風建築の立派な建物が細部まで残されています。
越後から庄内・会津など「奥羽越列藩」の藩内にあった都市の歴史には必ずついて回る、「明治維新」の戊辰戦争関係の展示も大変興味深い。
このあたりの歴史はしっかりと義務教育で教えた込んだほうが良いと思います。どうも戦後の歴史教育の中では明治維新から大東亜戦争敗戦までの日本にとってもっとも重要な歴史観がスッポリと抜け落ちている気がする。
こういう明治期に建てられた建物を見るときには、そのデザイン性もさることながら、その背景にある明治維新前後の歴史の理解がどうしても必要になります。
…
久しぶりのロングツーリング・東北03 … バイクツーリング・WanderVogel ― 2014/08/12
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ツーリング2日目(鶴岡市内)、到道博物館の敷地内に移築されている「田麦俣の民家」内の展示です。
「しなおり」という織物。シナノキの樹皮を剥いで糸状にして織った織物だそうです。
地方ごとにいろいろな植物・樹皮を使って織物が織られていたことが解り、興味がわきます。ちなみに、越後(十日町周辺)ではカラムシという植物から繊維を取って織った、「越後上布」があります。カラムシやヤブマオなど同じイラクサ科の植物から出来る糸を使って紡いだ織物は、日本全国に分布してはいますが、その中でも「越後上布」は最上級品として有名です。
昔は地域の交流も限られた範囲でしか行われていなかったでしょうし、伝統的な特殊な技術というのはその藩外には(規制が厳しくて)なかなか出て行かないものですから、かえってその地方地方の特色が出ていて面白いものです。
衣・食・住のすべてがその土地の歴史や文化、自然環境や気候風土・植生など、その地域ならではの発展・発達の仕方をしていたので、「地方色」がより強く出ていたのだと思います。
そう考えると、戦後の「何でも平等」という意識は、かなりイビツな考え方だというのが解ります。その地方にはその地方ならではの、その地方だからこその理由や理屈があるものです。それを無視して北海道から沖縄まで横並びで教育し価値観を均一化して、暮らしていくというのはどだいおかしな考え方だろうな。
話しを「しなおり」に戻すと、、
説明書きには「しなおり」はシナノキの皮を剥ぎ、甘皮だけを取出し木灰汁で煮出し、さらに糠(ぬか)に漬けてその後に糸づくり(しな裂き)をすると書かれています。
その糸を写真の膝行り機(いざりばた)で織るのだそうです。
やまがたのHPでは「新潟県の県境に近い温海地区の雪深い山間集落・関川あたりで、古くからどの家庭でもしな織が行われてきました。 起源は定かでないものの、沖縄の芭蕉布、静岡の葛布と共に「三大古代織」に数えられています。」とありますから、庄内地方では古い歴史があるのでしょう。
私はここで見るまで恥ずかしいことに実物を知りませんでした。
鶴岡駅前の観光物産館のようなところでも販売されていましたので、いまでも伝統工芸的に生産されているのでしょうね。
…
ツーリング2日目(鶴岡市内)、到道博物館の敷地内に移築されている「田麦俣の民家」内の展示です。
「しなおり」という織物。シナノキの樹皮を剥いで糸状にして織った織物だそうです。
地方ごとにいろいろな植物・樹皮を使って織物が織られていたことが解り、興味がわきます。ちなみに、越後(十日町周辺)ではカラムシという植物から繊維を取って織った、「越後上布」があります。カラムシやヤブマオなど同じイラクサ科の植物から出来る糸を使って紡いだ織物は、日本全国に分布してはいますが、その中でも「越後上布」は最上級品として有名です。
昔は地域の交流も限られた範囲でしか行われていなかったでしょうし、伝統的な特殊な技術というのはその藩外には(規制が厳しくて)なかなか出て行かないものですから、かえってその地方地方の特色が出ていて面白いものです。
衣・食・住のすべてがその土地の歴史や文化、自然環境や気候風土・植生など、その地域ならではの発展・発達の仕方をしていたので、「地方色」がより強く出ていたのだと思います。
そう考えると、戦後の「何でも平等」という意識は、かなりイビツな考え方だというのが解ります。その地方にはその地方ならではの、その地方だからこその理由や理屈があるものです。それを無視して北海道から沖縄まで横並びで教育し価値観を均一化して、暮らしていくというのはどだいおかしな考え方だろうな。
話しを「しなおり」に戻すと、、
説明書きには「しなおり」はシナノキの皮を剥ぎ、甘皮だけを取出し木灰汁で煮出し、さらに糠(ぬか)に漬けてその後に糸づくり(しな裂き)をすると書かれています。
その糸を写真の膝行り機(いざりばた)で織るのだそうです。
やまがたのHPでは「新潟県の県境に近い温海地区の雪深い山間集落・関川あたりで、古くからどの家庭でもしな織が行われてきました。 起源は定かでないものの、沖縄の芭蕉布、静岡の葛布と共に「三大古代織」に数えられています。」とありますから、庄内地方では古い歴史があるのでしょう。
私はここで見るまで恥ずかしいことに実物を知りませんでした。
鶴岡駅前の観光物産館のようなところでも販売されていましたので、いまでも伝統工芸的に生産されているのでしょうね。
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久しぶりのロングツーリング・東北04 … バイクツーリング・WanderVogel ― 2014/08/13
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ツーリング3日目(新潟県村上市内)、村上の塩引きシャケ。
村上市内でも有名?な、塩引きシャケやシャケの酒浸しを作っているお店「喜っ川(のれんの漢字は七が三つの きの字)」に、友人の強い勧めもあって行ってきました。
江戸時代末から明治時代に建てられた古い家屋の梁から吊るされた、おびただしい数の酒浸しのシャケ、シャケ、シャケ。
シャケは近くを流れる三面川(みおもてがわ)河口に遡上してくるシャケを捕まえて、このように仕込むのだそうです。説明してくれるお姉さんによると、シャケの熟成期間は1年間と言うことでした。
酒浸しのシャケは高い天井の屋内を吹き抜ける風で乾燥させられ、カチカチになるということで、お店では薄くスライスして真空パックされたものが売られていました。
「味匠 喜っ川」さんはもとは酒蔵(造り酒屋)だったということですが、村上市内の数件の酒蔵は統合されて今では1カ所で仕込まれているということでした。
ここに限らず、村上市内は古い街並・家並みを残していて、雰囲気のある良さそうな町です。
時間があれば町中を歩き回ってみたいところですが、今回はツーリングメインですので、ここで名物の冷えた麹甘酒(ちなみに、アルコール分はゼロです)をいただいて早々に出発します。
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ツーリング3日目(新潟県村上市内)、村上の塩引きシャケ。
村上市内でも有名?な、塩引きシャケやシャケの酒浸しを作っているお店「喜っ川(のれんの漢字は七が三つの きの字)」に、友人の強い勧めもあって行ってきました。
江戸時代末から明治時代に建てられた古い家屋の梁から吊るされた、おびただしい数の酒浸しのシャケ、シャケ、シャケ。
シャケは近くを流れる三面川(みおもてがわ)河口に遡上してくるシャケを捕まえて、このように仕込むのだそうです。説明してくれるお姉さんによると、シャケの熟成期間は1年間と言うことでした。
酒浸しのシャケは高い天井の屋内を吹き抜ける風で乾燥させられ、カチカチになるということで、お店では薄くスライスして真空パックされたものが売られていました。
「味匠 喜っ川」さんはもとは酒蔵(造り酒屋)だったということですが、村上市内の数件の酒蔵は統合されて今では1カ所で仕込まれているということでした。
ここに限らず、村上市内は古い街並・家並みを残していて、雰囲気のある良さそうな町です。
時間があれば町中を歩き回ってみたいところですが、今回はツーリングメインですので、ここで名物の冷えた麹甘酒(ちなみに、アルコール分はゼロです)をいただいて早々に出発します。
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